8月13日(ブルームバーグ):
ニューヨークの為替・株式・債券・商品相場は次の通り。
(表はNY午後4時現在)
為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2339 1.2289 ドル/円 78.35 78.28 ユーロ/円 96.67 96.17 株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 13,169.43 -38.52 -.3% S&P500種 1,404.11 -1.76 -.1% ナスダック総合指数 3,022.52 +1.66 +.1% 債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .26% +.00 米国債10年物 1.66% +.00 米国債30年物 2.75% +0.00 商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,612.60 -10.20 -.63% 原油先物 (ドル/バレル) 92.82 -.05 -.05%
◎NY外国為替市場
ニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで1週間ぶりの大幅高。
イタリアがこの日実施した証券入札で発行額が目標上限に達したことから、
同国の資金調達懸念が和らいだ。
欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバーであるベルギー国立銀行(中央銀行)のクーン総裁を引用した報道で、ユーロは下げる場面もあった。
同総裁はECBが国債を購入しても、スペインとイタリアが投資家の信頼を維持することが難しい現状の解決にはつながらないと指摘した。
ニュージーランド(NZ)ドルは米ドルに対して下落。
イングリッシュ財務相が自国通貨の下落を望む姿勢を示したことがきっかけとなった。
世界的に株安となり、南アフリカ・ランドやブラジル・レアルが対ドルで下げた。
ウェルズ・ファーゴの為替ストラテジスト、
バシーリ・セレブリアコフ氏(ニューヨーク在勤)は
「落札利回りが前回よりも高かったが、入札がスムーズに実施されたのは良いことだ」と指摘。
「ユーロがリスク意識から切り離された状態が続いている。この日はまさにそうで、ユーロは上昇しているが、リスク選好通貨は上げていない」と述べた。
ニューヨーク時間午後1時47分現在、ユーロは対ドルで前営業日比0.4%高の1ユーロ=1.2334ドルと、3日以来の大幅上昇となっている。
一時は0.2%下落する場面もあった。
ユーロは対円で0.5%高の1ユーロ=96円60銭。
円は対ドルでほぼ変わらずの1ドル=78円32銭。
イタリア政府は80億ユーロ(約7700億円)相当の1年物証券を発行。
落札利回りは2.767%と、7月12日の前回入札時の2.697%を上回った。
応札倍率は1.69倍。前月は1.55倍だった。
ギリシャは14日に証券入札を実施する予定。
◎米国株式市場
13日の米国株式相場はS&P500種株価指数が7営業日 ぶりに下落。
日本の4-6月期実質国内総生産(GDP)が市場予想を下回る伸びだったことから、世界的な景気減速懸念が強まった。
S&P500種 業種別10指数のうち素材株とエネルギー株が下落。
バンク・オブ・アメリカ(BOA)が中国の成長見通しを引き下げた。
アルミ生産のアルコア、ネットワーク機器のシスコシステムズはダウ工業株30種平均構成銘柄の中で最大の値下がり。
投資家は景気の変動に敏感な銘柄に売りを出した。
旅行関連サイトのトリップアドバイザーも安い。
インターネット検索最大手グーグルが米出版ジョン・ワイリー・アンド・サンズの旅行関連資産を買収することで合意したことが手掛かり。
ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指数は前営業日比0.1%安の1404.11。
ダウ平均は0.3%安の13169.43ドルだった。
LPLファイナンシャルのチーフ市場ストラテジスト、
ジェフリー・クライントップ氏(ボストン在勤)は、
「すべての関心が欧州に集中している一方で、日本のGDPは中国がハードランディングする恐れがあることを思い起こさせた」と続けた。
◎米国債市場
米国債相場は上昇。
ニューヨーク連銀が実施した18億3000万ドルの国債購入に対し、プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)が差し出した国債の額が平均を下回ったことが背景にある。
プライマリーディーラーが差し出した国債の額は、ニューヨーク連銀の買い入れ1ドルに対し2.43ドルに相当。
6月以降の平均は2.67ドル、年初来の平均は2.81ドルとなっている。
景気減速や世界的な金融市場の混乱で米国債の需要が高まるとの観測を背景に、米国債を売り渋る動きが強まっている。
この日はイタリア債入札で発行額が上限に達し、欧州の債務危機が深刻化するとの懸念が一時的に和らいだことを受け、米国債は上げを失う場面も見られた。
BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニューヨーク在勤)は「米金融当局からの買い入れ圧力が維持されているため、米国債の買いが続いている」と指摘した。
ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間午後2時52分現在、30年債利回りは前営業日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.74%。
同年債(表面利率2.75%、2042年8月償還)価格は10/32上げて100 9/32となっている。
◎ニューヨーク金先物市場
ニューヨーク金先物相場は4営業日ぶりに下落。
世界的に経済成長が停滞しているとの懸念から他の商品や株式相場が下げたのにつられて、金の売りも膨らんだ。
日本の4-6月期の実質国内総生産(GDP)1次速報値は伸び率が市場予想を下回った。
バンク・オブ・アメリカは中国の今年の成長率見通しを7.7%に下方修正した。
従来予想は8%だった。
世界的な成長鈍化を背景にインフレヘッジとしての金の魅力が後退している。
商品24銘柄で構成するS&PのGSCIスポット指数は一時0.6%下落、S&P500種株価指数も一時0.6%値下がりした。
アーチャー・フィナンシャル・サービシズの市場ストラテジスト、
アダム・クロフェンシュタイン氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、
「この日の金は典型的な商品の値動きになっている」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12月限は前週末比0.6%安の1オンス=1612.60ドルで終了した。
◎ニューヨーク原油先物
ニューヨーク原油先物相場は続落。
米株式相場の下落や日本の経済成長率が市場予想を下回ったことが原油の売りにつながった。
北海ブレント原油との価格差は4カ月ぶりの水準に拡大した。
S&P500種株価指数は7営業日ぶりに下落し、過去20カ月では最長となる連続高がストップした。
日本の4-6月期の実質国内総生産 (GDP)1次速報値は前期比年率で1.4%増と、ブルームバーグ・ニュースによる事前調査の予想中央値2.3%増を下回った。
中東での緊張の高まりを背景に、ブレンド原油は上昇した。
ショーク・グループ(ペンシルベニア州ビラノバ)の
スティーブン・ショーク社長は
「株式相場はかなり弱く、それが原油を押し下げている」と指摘。
「日本のGDPのニュースも失望を誘った」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物9月限は前週末比14セント(0.15%)安の1バレル=92.73ドルで終了した。
年初からは6.2%値下がりしている。
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更新日時: 2012/08/14 05:51 JST