大和ハウス工業は10日、
準大手ゼネコン(総合建設会社)のフジタを
12月をメドに完全子会社化すると発表した。
大和ハウスの大野直竹社長とフジタの上田卓司社長は同日午後、
大阪市内で記者会見を開いた。主なやりとりは次のとおり。
――フジタを完全子会社化する狙いは。
大野社長「経営戦略に掲げる海外事業強化を加速できると考えた。
当社は国内事業が堅調で海外に割ける人員が足りない。
戦前に海外進出し、
ノウハウを蓄積してきたフジタは我々の海外事業にとって
『良き先生』という存在だった。非常にタイムリーなM&A
(合併・買収)だと思う」
――具体的にどのような効果を期待するか。
大野社長「例えば、フジタが強力な基盤を持つベトナムで連携できると思う。
東南アジアや中国、台湾など幅広く相乗効果の創出策を探りたい。
フジタと海外の現地顧客との間には長年の信頼関係がある。
これを生かして、施工をスムーズに進められると思う」
――フジタにとってのメリットは。
上田社長「大和ハウスグループの力を借りることで
、受注規模の拡大が期待できる。また、資材調達の支援を受ければ、
コスト対応力も高まると考えている。
当社を成長させてくれる相手だ」
大和ハウス工業は10日、
準大手ゼネコン(総合建設会社)のフジタを買収すると正式発表した。
買収額は500億円で、
大和ハウスが手がけてきた買収案件の中では過去最大となる。
12月20日までの買収完了を目指す。
東南アジアなど海外で豊富な施工実績を持つフジタを買収することで、
海外事業の強化につなげる。
今回の買収により、大和ハウスの業績に与える影響は現在、
精査中としており、
同日発表した2013年3月期の業績予想には反映されていない。