8月2日(ブルームバーグ):
欧州の為替・株式・債券・商品相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)
為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2162 1.2225 ドル/円 78.25 78.44 ユーロ/円 95.16 95.89 株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 259.28 -3.29 -1.3% 英FT100 5,662.30 -50.52 -.9% 独DAX 6,606.09 -148.37 -2.2% 仏CAC40 3,232.46 -89.10 -2.7% 債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 .09% -.01 独国債10年物 1.23% -.14 英国債10年物 1.44% -.08 商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,597.00 -2.00 -.13% 原油 北海ブレント 106.35 +.39 +.37%
◎欧州株式市場
2日の欧州株式 相場は下落。
上げる場面も見られたが、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がユーロ圏経済を守る決定的な策に言及するとの市場の期待は裏切られ、売り優勢となった。
銀行株を中心に下げ、スペインのサンタンデール銀行とドイツ最大手のドイツ銀行がともに大幅安。
フランスの水道事業会社ベオリア・エンバイロメントは12%の値下がり。1-6月(上期)業績が国内とイタリアの経済要因から悪影響を受けたと発表した。
一方で郵便サービスのドイツポストは2.3%上昇。
四半期利益が市場予想を上回った。
ストックス欧州600指数 は前日比1.3%安の259.28で終了。
ドラギ総裁がユーロ存続のためいかなる措置をも講じると表明した
7月26日以降では3.6%高。
総裁はこの日の定例政策委員会後の記者会見で、ECBが政府と協力して
ソブリン債の購入を実施する意向を示唆した。
しかし、詳細は明らかにせず、計画は数週間以内に具体化されると説明した。
コメルツ銀行のエコノミスト、
ピーター・ディクソン氏(ロンドン在勤)は
「市場は会合にあまりに多くを期待し過ぎて失望した」と指摘。
「ドラギ総裁は今日、幾つかの構想を明らかにした。しかし、まだ概略の
みで詳細が煮詰まってない。市場が求めていたのは具体的な計画だった」と説明した。
ECBはこの日、政策金利を0.75%で据え置いた。
ドラギ総裁は、高水準の国債利回りは「容認できない」として、ユーロの将来に疑問を投げ掛けるこの問題に「根本的に対処することが必要だ」と語った。
この日の西欧市場では、18カ国中15カ国で主要株価指数が下落した。
原題:European Stocks Decline as Draghi CommentsDisappoint Investors
(抜粋)
◎欧州債券市場
2日の欧州債市場でスペインとイタリアの国債は下落。
モンティ伊首相が域内の救済基金に同国債購入を要請しないと表明したことが売りを誘った。
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は記者会見で、債務危機を封じ込めると市場を納得させることができなかった。
ドラギ総裁は借り入れコスト引き下げを目指し、各国政府の取り組みにECBも加わることを示唆した。
ドイツ国債相場は大幅上昇した。
一方、スペイン10年債 利回りは7%を突破した。
これはギリシャとアイルランド、ポルトガルが支援要請を余儀なくされた水準。
比較的安全な資産を求める動きから、ドイツとオランダ、フィンランドの2年債利回りは過去最低を記録した。
ドイツ銀行のユーロ圏金利戦略責任者、
モヒト・クマール氏は
「スペインとイタリアが支援要請する意向を示唆するとの見方が広がった」と述べ、
「これが起こらなかったことから失望感が浮上し、両国債が売りを浴びた。スペインが国債購入を要請するのは単に時間の問題だ」と続けた。
ロンドン時間午後5時現在、
スペイン10年債利回りは前日比43ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)
上昇の7.17%。
同国債(表面利率5.85%、2022年1月償還)価格は2.795下げ91.12。
同年限のイタリア国債利回りは40bp上げ6.33%。20bp下げる場面もあった。
モンティ首相は
スペインのラホイ首相との会談後、債券購入要請の「検討は時期尚早だ」とし、「欧州がその手段と堅固なファイナンスを持つように他の政府と協力していくのがイタリアの意向だ」と述べた。
ドイツ10年債 利回りは前日比14bp低下の1.23%。
一時は6bp上げた。
2年債 利回りは1bp下げマイナス0.089%。
マイナス0.097%まで下げて過去最低に並ぶ場面もあった。
ECBは政策決定会合で政策金利を0.75%に据え置いた。
ドラギ総裁は会合後の記者会見で、
ECBの債券購入は年限の短いものが中心になるだろうと述べ、中銀による財政ファイナンスを禁じた欧州連合(EU)の規則に抵触することも避けると説明した。
原題:Spanish Yield Exceeds 7% as Bunds Jump After DraghiDisappoints
(抜粋)
◎英国債券市場
2日の英国債 相場は上昇。
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が十分な危機対策を打ち出さなかったとの見方から、比較的安全とされる英国債の需要が高まった。
2年債利回り は過去最低を記録。
ECBはスペインとイタリアの国債利回りを抑制するための公開市場操作(オペ)を実施する可能性があることを明らかにした。
イングランド銀行(英中央銀行)は同日の金融政策委員会(MPC)で、量的緩和策である資産買い取りプログラムの規模を3750億ポンドで維持し、政策金利を据え置いた。
モルガン・スタンレーの債券ストラテジスト、
アンソニー・オブライエン氏(ロンドン在勤)は
「市場ではドラギ総裁の重要な発言を織り込んでいたが、実現しなかった。英国債など中核国の国債をロング(買い越し)にする従来の取引に
戻った」と語った。
ロンドン時間午後4時24分現在、
2年債 利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.06%。
一時は6bp下げ0.033%と、1992年にブルームバーグがデータ集計を開始して以来の最低を記録した。
10年債利回りは7bp低下し1.45%。
先月23日には1.407%と、過去最低を付けた。
原題:Gilts Rise as ECB Measures Disappoint; Pound GainsVersus Euro(抜粋)
ニューヨーク・ニューズルーム 1-212-617-3007
更新日時: 2012/08/03 02:40 JST