7月30日(ブルームバーグ):
米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は、市中銀行がFRBへの預け入れを義務付けられている準備金を超える資金(超過準備)への金利引き下げを再検討している可能性がある。短期の借り入れコストを抑制し、鈍状な景気回復ペースに金融面で刺激を与える狙いがある。
バーナンキ議長は17日の議会証言で、超過準備に対する現行0.25%の金利引き下げについて、8%を上回って3年余り高止まりする失業率押し下げのために活用できる複数の緩和手段の一つだと語った。
短期資金市場から投資家を追い出す恐れがあると2月時点で証言していたのとは対照的だ。
超過準備の金利を引き下げれば、融資の金利収入が相対的に高くなり、金融機関が資金を貸し出しに回すことが期待できる。
リッチモンド連銀の元エコノミストで、現在はジェフリーズの
金融チーフエコノミストを務めるウォード・マッカーシー氏は、
「彼らはそれを再び検討している」との見方を示し、
欧州中央銀行(ECB)が5日の政策委員会で、市中銀行がECBに預け入れる翌日物預金の金利をゼロに設定したことで、新たな関心を呼び起こしたと分析。
ただ、31日と8月1日に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)では、超過準備の金利引き下げが決定される可能性は低いと予想する。
一方、JPモルガン・チェースの米国担当チーフエコノミストで、
FRBのエコノミストの経験もあるマイケル・フェロリ氏は
「彼らは万策尽きてロープ際に追い詰められており、実行できる最期の手段を探しているはずだ。あらゆる可能な手段を必死で探し、試すと予想されるため、いかなる可能性も排除できない」と指摘する。
1.49兆ドル
フェロリ氏によれば、31日からのFOMCでは、低金利 を維持する時間軸を2014年終盤よりも先延ばしすることが決まる可能性がある。
バーナンキ議長が言及する新たな大規模な債券購入という選択肢については、8月よりも年内のより遅い時期に実現する公算が大きいとマッカーシー氏は考えている。
FRBのデータによると、長期金利の低め誘導のためFRBが銀行から証券を購入したため超過準備は膨れ上がり、7月25日時点で1兆4900億ドルとなっている。
10年末時点は9910億ドル、07年末時点は24億ドルだった。
原題:Fed Weighs Cutting Interest on Banks’ Reserves After ECBMove
(抜粋)
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更新日時: 2012/07/30 15:09 JST