2012.7.23 05:00
■大企業のデジタル戦略を策定
今、国内で最も注目を集めているインターネット企業の一つである
ネットイヤーグループ。
スターバックスや三菱電機などといった大手企業約300社を顧客に抱え、各企業のネットを通じた総合的なデジタルマーケティング戦略の策定を請け負っている。
昨年5月には、法人向けクラウドサービス世界最大手、米セールスフォース・ドット・コムとの資本・業務提携を発表。
米国でもデジタルマーケティングに携わった経験を持つ同社の石黒不二代代表取締役社長兼CEOに、セ社のネットワークを活用した同社の新ビジネスや今後の展望を聞いた。
--事業を立ち上げた当初の思いは
「米国で10年ほどネット中心のコンサルティングをやっていたが、帰国して、日本はデジタルマーケティングの分野で米国より5年から10年は遅れていると感じた。
『ネットで会社は変わる』と信じていた。
『日米のギャップを埋め、日本の会社を世界標準にしたい』というのが、事業立ち上げの原点にある思いだ」
--国内で順調に売り上げを伸ばしている
「近年、マーケティングの重要性が従来のテレビ広告などからネット広告にシフトしつつある。
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)やスマートフォン(高機能携帯電話)の普及に伴い、関連需要が高まっている。
当社も、当初はパソコン向けのウェブデザインなどが中心だったが、マーケットの拡大に伴い、ソーシャルメディアマーケティング支援サービスやスマホ向け事業での売り上げを大幅に伸ばしている」
--セ社との提携の意義について
「当社は今年、営業担当者が出先から本社で管理する提案書や営業資料を確認し、営業報告が簡単にできるタブレット型多機能携帯端末『iPad(アイパッド)』向けのアプリ(実行ソフト)や、商品に関する顧客の感想や評価をネット上で吸い上げ、社内で共有できるアプリを開発した。
こうした当社で独自開発したソフトの販売に、セ社の世界的なネットワークを活用したいと考えている。
また、将来的には英語版アプリの開発も視野に入れている」
--事業の展望は
「当社は、成熟市場に参入する会社ではなく、いつも数年先を見据え、市場を創ってきた会社であり、今後もそういったポジションをとり、日本経済に新しい価値を生み出す市場創造をしていきたい」(佐藤裕介)
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【プロフィル】
石黒不二代 いしぐろ・ふじよ 名古屋大学経済学部卒。
ブラザー工業など経て、米スタンフォード大学に留学。
米シリコンバレーでコンサルティング会社を起業。
1999年に帰国し、ネットイヤーグループに参画。
2000年から現職。
経済産業省の産業構造審議会委員も務める。
◇
【会社概要】
▽本社=東京都港区赤坂2-17-22 赤坂ツインタワー本館13F
((電)03・6369・0500)
▽設立=1999年7月
▽従業員=約300人
▽資本金=5億1862万円
▽売上高=40億2200万円(2012年3月期)
▽事業内容=デジタルマーケティングの総合的なコンサルティングや
ウェブサイトの企画・運営サポート、アプリケーションソフトの販売
