5月29日(ブルームバーグ):
ベトナム 株は過去5年間ではアジアで最も大きく下げていたが、今年に入りアジア最大の上昇に転じている。
大手資産運用各社は利下げで企業収益の低迷の流れが変わると見込んでいる。
サムスン・アセット・マネジメントは、昨年12月以来24%高となっているベトナム株の指標VN指数 について、2013年末までにさらに65%上昇すると予想している。
イーストスプリング・インベストメンツによれば、金融株と不動産銘柄が上げを主導しそうだ。
ベトナムはアジアで13番目に大きい株式市場で、ドラゴン・キャピタルはベトナム乳業 (ビナミルク)やペトロベトナム化学肥料 などの消費・農業関連銘柄を選好している。
ベトナムのインフレ率 は昨年8月の23%から今月には8.3%に低下。
国内経済は09年以来の低成長となり、VN指数を構成する企業の利益も今年1-3月(第1四半期)に12%減った。
これを受け、借り入れコストは3年ぶりの高水準から引き下げられている。
サムスン・アセットは景気刺激を狙った利下げに伴い、400億ドル(約3兆2000億円)規模のベトナム株式市場への投資に乗り出した。
EPFRグローバルが調査しているベトナムの投資信託は20週連続の資金流入と、新興国中で最長となっている。
約870億ドル相当の運用に携わるサムスン・アセットの
アラン・リチャードソン氏(シンガポール在勤)は、
「今後の景気と企業ファンダメンタルズ(基礎的諸条件)の改善を株式市場は織り込んでいる」と述べる。
ブルームバーグがまとめたデータによれば、同氏が運用する「サムスンASEANセキュリティーズ・マスター・インベストメント・トラスト 」は過去3年間、年間リターン(投資収益率)がプラス約26%と、競合する投信のうちの92%を上回る成績となっている。
VN指数は5月8日に付けた今年の高値から11%下げているが、
ブルームバーグが調査する全73市場の指数の中で、
VN指数の年初来上昇率を超えるのはエジプトのEGX30 指数と
ベネズエラのIBC 指数のみ。
原題:
Vietnam’s Stocks Seen Gaining 65% as Rates Fall: SoutheastAsia(抜粋)
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更新日時: 2012/05/29 10:31 JST