5月23日(ブルームバーグ):
豪英系BHPビリトン など世界の大手鉱山会社は総額2000億ドル(約16兆円)に上る新規プロジェクトを抱えるが、コスト上昇で完了が困難な状況に陥っている。
事業の進度を遅らせたり、M&A(合併・買収)や資産売却に動いたりしている。
売上高で世界最大の鉱山会社BHPと3位の英豪系リオ・ティント は今月、コスト増と世界経済の成長が予想を下回っていることを理由に設備投資を削減する方針を示した。
大手会計事務所アーンスト・アンド・ヤング(E&Y)の世界鉱業・金属部門の責任者、マイケル・エリオット氏(シドニー在勤)は電話インタビューで「かなり長期にわたって『ビルド(構築)』の時期だったが、現時点では割安な資産があるので潜在的に『バイ(買い)』が選好される方向に動いている」と述べた。
ブルームバーグが集計したデータによると、金属価格の下落で買収目標が割安になったため、世界の鉱山会社が発表したM&A総額は年初来で910億ドルと、前年同期の712億ドルから増加した。
リベラム・キャピタルによると、カナダのファースト・カンタム・ミネラルズ や
英アフリカン・ミネラルズ 、豪コール・オブ・アフリカ が買収の標的となる
可能性のある企業として挙げられる。
ブルームバーグ世界鉱業指数 は2月に付けた高水準から24%低下し、
商品の強気相場が終了したとの見方が投資家の間で広がっている。
商品相場は1999年以降、最大4倍 に上昇。
年間ベースでは過去13年のうち
11回上昇している。
リベラムのアナリスト、
ドミニク・オケーン氏とリチャード・ナイツ氏は先週のリポートで
「市場はますますスーパーサイクルの終了を織り込みつつある」と指摘。「企業の価値評価が低下する中、大手鉱山会社はM&Aとの対比で、
本業の成長計画について見直しを進めている」と述べた。
原題:Mining Slump Feeds M&A as Projects Overrun Budgets:Commodities
(抜粋)
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更新日時: 2012/05/24 11:01 JST