日本リージャスが六本木ヒルズで提供するサービスオフィス=東京都港区
2012.4.30 05:00
1カ月単位で気軽にレンタルすることが可能で、秘書・受付の代行なども行うサービスオフィスの需要が高まっている。
気軽に入退居できる点や、貸しビルの入居に比べて手続きが簡単なことなどが人気の秘密だ。
東日本大震災後、緊急避難的に大阪や福岡など西日本で需要が急増。最近では東京の都心でも広がりをみせてきた。
最先端のIT企業などが集まる東京都港区の六本木ヒルズ。
その11階に業界大手の日本リージャス(東京都港区)がサービスオフィス「リージャスビジネスセンター」を構えている。
約1000平方メートルの広いフロアを大小の部屋などに区切り、大手企業がプロジェクトチーム用に借りたり、起業家などが活用したりしている。
デスク、キャビネットなど必要な備品はそろっており、受け付け業務の代行のため外国語ができるスタッフも用意。
入居すればすぐにビジネスが行える。
同社は東京や大阪、福岡などで27カ所のサービスオフィスを構える。
「今後4~5年で100~125カ所まで拡大する計画」
(呉偉(くれ・たかし)会長)だ。
都心だけでなく主要な鉄道の乗換駅の前など利便性の高い場所でも展開するとしている。
東京・五反田など都内7カ所で、ビル一棟まるごとをサービスオフィスとして提供するアイオス(東京都品川区)は現在、平均8~9割の高い稼働状況だ。
「一層のコスト削減やリストラなど、企業が事業の選択と集中を迫られている今こそビジネスチャンス」と判断。
2013年に東京・永田町で新規オフィスの開設を予定するなど、こちらも事業拡大を予定する。
このほか、東京・丸の内など3カ所にサービスオフィスを持つディ・エグゼクティブ・センター・ジャパン(東京都渋谷区)も、稼働状況は「おおむね好調」としている。
不動産仲介大手の三幸エステートの西山秀則広報室長は「震災の緊急避難的な需要は落ち着いた」としながらも、「サービスオフィスに対する認知度が一気に高まった。
貸しビル契約などより手軽な点が知れわたったこともあり、今後、さらに伸びが期待できる」と分析している。
