[23日 ロイター]
20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が25─26日に
メキシコで開かれる。
欧州債務危機への対応が主要議題になる見通し。
さらに、世界経済 問題や金融規制に関する議論も予想される。
以下に今回のG20会合の議題をまとめた。
◎ユーロ 圏問題に対するファイアウオールと国際通貨基金(IMF)の財源拡大
メキシコはこの問題を並行して議論することを望んでいる。
一方、米国とカナダは、ユーロ 圏が債務危機の影響波及を防ぐため、
まずしっかりとしたファイアウオールを構築することが先決で、
IMFの融資財源拡大の議論はその次との立場を表明している。
欧州首脳は欧州安定メカニズム(ESM)と欧州金融安定ファシリティー
(EFSF)の統合を協議するため、G20直後に会合を開く。
IMFの財源拡大への取り組みが首脳会合の声明に盛り込まれると
G20は楽観視している。
◎IMFへの拠出が見込まれている国
IMFの推計によると、必要な財源は6000億ドル。
その半分は欧州が負担する見通し。
中国は1000億ドル拠出するとの見方がある。
日本の拠出分は500億ドルになるとの報道があるが、
日本側はこれを否定している。
米国とカナダは拠出しない方針。
ブラジル、アルゼンチン、スイス、オーストラリアが貢献する可能性もある。
◎欧州以外の国は何を欧州に求めているか
投資家や欧州連合(EU)当局者は、EFSFとESMの統合で首脳陣が
合意することを望んでいる。
これにより7500億ユーロ (9900億ドル)の救済基金が誕生する。
フランスはこの案に賛成だが、ドイツは2つの基金が同時に機能することに
難色を示している。
G20の非欧州国は、危機へ迅速に対応するため基金をすぐに
活用できるよう準備しておくべきとの考え持っている。
◎世界経済
の不均衡
多額の経常黒字国に対して内需拡大と為替の柔軟性を求めた
前回会合の声明を踏襲するとみられている。
今回も、中国に対して人民元の柔軟性拡大の圧力を強めることはない見通し。
◎各国の財政問題
多くの先進国に対しては財政再建の取り組みを求める一方、財政が健全な国には、内需拡大支援策などを奨励する。
財政再建の取り組みを厳格にすべき国や緩めるべき国に対して、
どのような文言を用いるかの議論が予想される。
◎シャドーバンキングなどの金融規制
シャドーバンキングに関する規制の進捗状況が確認される。
金融安定理事会(FSB)は2012年末までに最終提言を行う。
格付け機関への依存を減らすための策も議題に上がる見通し。
◎ボルカールール
米金融規制改革法の下で銀行の自己勘定取引を制限する「ボルカールール」にはカナダが懸念を表明しているほか、欧州、中国、日本も、規制により自国銀行の米国での業務に影響が出ることを心配しており、この問題が協議される可能性がある。
◎世界銀行
6月に退任予定のゼーリック世銀総裁の後任について非公式の協議が
あるかもしれない。
米国は後任候補を推薦する予定。
新興市場国がそれに対抗して他の候補者を推薦するかどうか、現時点では不明。