1月25日(ブルームバーグ):
きょうの日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。
自動車株:
トヨタ自動車 (7203)が前日比3%高の2877円、
ホンダ (7267)が3.8%高、
日産自動車 (7201)が2.5%高など。
東証1部33業種の輸送用機器 指数は、TOPIXの上昇寄与度1位。
欧州経済統計の好転などから、きょうの東京外国為替市場では円が対ドルで一時77円98銭と昨年12月29日以来、対ユーロでも101円56銭と同28日以来の円安水準に振れ、採算改善期待が広がった。
SMBC日興証券では24日、「強気」の業種判断を継続。
自動車セクターの2012年3月期営業利益はトヨタ、日産自など大半で会社計画を上回りそうとし、12年は自動車セクターの競争力復活の年になると予想した。
売買代金1位だったトヨタには、12年の世界販売を前年比21%増の858万台と計画、国内は従来から10万台上積みする材料もあった。
アップル関連株
:東芝(6502)が1.8%高の344円、
村田製作所 (6981)が2.7%高、
イビデン (4062)が3.3%高、
フォスター電機 (6794)が4.6%高など人気化。
米アップルの昨年10-12月(第1四半期)決算は、利益が2倍強に増えた。
年末商戦でのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の販売好調を追い風に、売上高は過去最高を記録。
消費不振の影響を回避したことで、同社への納入企業に業績期待が高まった。
アップル株は24日の時間外取引で一時12%高の468.95ドルと、終値での過去最高値429.11ドルを超えた。
太陽誘電(6976):5%高の729円。
クレディ・スイス証券では24日、ようやく受注が底打ちしたとし、次の受注回復局面に備えたいとして投資評価を「アンダーパフォーム」から「中立」へ引き上げた。
同社は、米アップルのサプライヤーズリスト にも名を連ねる。
海運株:
商船三井(9104)が7.6%高の298円、
日本郵船(9101)が3.6%高、
共栄タンカー (9130)が50円(30%)高でストップ高となるなど買い人気が継続。
タンカー市況改善、ペルシャ湾情勢など従来の材料に加え、きょうは円安による採算好転期待もあり、海運業 指数は東証1部33業種の上昇率1位だった。
またドイツ証券では、31日に決算発表を行う大手3社は通期経常利益計画を下方修正しそうだが、ほぼ織り込み済みだと指摘。
ドライバルク運賃は、中国旧正月明けには最悪期を脱するだろうなどと予想した。
中低位海運株への投資人気は東洋埠頭 (9351)、宇徳(9358)など港湾銘柄にも波及した。
東邦ホールディングス(8129):13%高の1230円。
12年3月期の連結営業利益予想を従来の69億円から108億円(前期比85%増)へ上方修正すると24日に発表。
価格ロックシステムの厳格な運用やメーカーへの情報提供端末などの貢献で、売上総利益が堅調に推移、経費削減も利益を押し上げる。
SMBC日興証券では、大幅な増額修正はサプライズとし、投資判断の「1(アウトパフォーム)」を継続、目標株価は1200円から1400円へ引き上げた。
住友ベークライト(4203):5.2%高の468円。
シティグループ証券では、12月の売上高は前月比では若干増加したと推定されるとし、半導体材料の売上高の減少傾向には歯止めがかかったとみられると分析。
3月ごろからは、ある程度明確な回復軌道に乗るだろうと予想した上で、投資判断の「買い」を継続した。
タカキュー(8166):11%高の170円。
10月以降の冷え込みを受けて秋冬物が好調に推移したことで、きょう午後に12年2月期の連結営業利益予想を前期比6.2%増の10億円へ増額修正。
従来予想は7億円。
減益予想が一転、増益予想となったことに加え、期末配当予想を2円から3円に引き上げたことも好感された。
エムスリー(2413):5.5%高の33万3500円。
医療従事者専門サイトの基盤強化などから、11年4-12月期の連結営業利益は前年同期比26%増の56億4400万円と伸びた。
野村証券では、堅調な業績進ちょくと事業領域の拡大進展に加え、現状株価と目標株価とのかい離も拡大したとし、投資判断を「中立」から「買い」へ引き上げた。
東京電力(9501):2.4%安の202円。
放射性物質に汚染された砕石が福島県内に流通していた問題で、政府の原子力災害対策本部は同社に対し、居住者やオーナーなどへ適切な賠償を行うよう指導したと産経新聞が報道。
SMBC日興証券では、同社業績は燃料費の増額や福島第1原子力発電所の廃炉費用が響き、12年3月期と来期の最終赤字幅が同証従来予想に比べ拡大すると予想した。
アシックス (7936):6.5%高の889円。
CLSAアジアパシフィック・マーケッツは25日、投資判断を「アンダーパフォーム」から「買い」に引き上げ、目標株価を1050円とした。
ランニングシューズを中心とした中期的成長力、五輪開催年のスポーツ関連銘柄のアウトパフォーム特性に言及した。
蝶理 (8014):1%安の97円。
自動車など産業資材向け繊維の好調で、24日に公表した11年4-12月期の連結決算は経常利益段階まで増益だったが、純利益は前年同期にあった子会社解散に伴う繰延税金資産がはく落、前年同期比40%減の27億円にとどまった。
最終利益水準の低下を嫌気する売りに押された。
日立メディコ (6910):1.8%安の824円。
円高による為替差損発生を踏まえ、12年3月期の連結経常利益予想を従来の44億円から27億円に39%下方修正すると24日に発表。
前期比では57%増益が一転、3.7%減益に落ち込む見込みで、利益水準の悪化が嫌気された。
ボルテージ (3639):9.6%高の1017円。
ソーシャルアプリで8月に投入した「王子様プロポーズfor GREE」が好調に推移、スマートフォン向け売り上げが端末普及で伸長し、11年7-12月期(上期)の営業利益は3億2100万円と、従来計画の1億8000万円から78%上振れたもようと24日に発表。
前年同期比では減益率が14%に縮小したようで、業況改善が好感された。
水道機工 (6403):50円(26%)高の244円でストップ高。
選別受注や個別プロジェクト管理の強化で原価率が改善、持分法による投資利益の増加などもあり、12 年3月期の連結純利益は前期比2.4 倍の7億円と、従来計画の2億7000万円から上振れる見通しと24日に発表。
大幅な利益水準の高まりが好感された。
ジェイアイエヌ(3046):5%高の891円。
野村証券では、11年9-11月期決算の会社計画比上振れと新商品の販売好調、新商品開発が進んでいるとみられる点を考慮し、12年8月期以降の利益予想を増額。目標株価を従来の870円から1100円へ上げた。
投資判断は「買い」。
ベクター (2656):7000円(15%)安の4万500円でストップ安。
主力のオンラインゲーム事業で一部タイトルの終了を決定、減損損失に伴う特別損失を計上する関係で、12年3月期の純損益は従来の2億5000万円の黒字から5600万円の赤字に転落する見通しと24日に発表。
また、未定としていた期末配当は無配とし、足元の収益水準の悪化を嫌気する売りが膨らんだ。
クレスコ (4674):2.5%安の667円。
昨年11月4日に発表した発行済み株式総数比2.3%に当たる30万株、金額で1億8000万円を上限とした自社株買いを終了するときょう午前に発表。
24日までに取得した自社株は28万8500株、1億7994万円で、当面の株式需給改善への期待がはく落した。
アルコニックス (3036):1.9%高の1633円。
中国の空調冷凍用精密鋼管メーカー、上海龍陽精密複合鋼管有限公司の株式を中央物産(岐阜県)から譲り受け、持分法適用関連会社にすると24日に発表。
上海龍陽に対する出資比率は25%、株式取得予定額は11億9000万円。
業容拡大を見込む買いが先行した。
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更新日時: 2012/01/25 16:12 JST