【1月24日 AFP】
口の悪さから、しばしば物議を醸してきた北京大学(Peking University
)の孔慶東(Kong Qingdong
)教授が、今度は「香港の人たちは犬だ」と発言し、香港人の集中砲火を浴びている。
発端となったのはインターネットに公開された動画。
動画には、中国本土から香港に来ていた少女が、地下鉄車内でものを食べていて地元の乗客たちに叱られる様子が収められていた。
香港では地下鉄内での飲食は禁じられている。
騒動は、中国本土と香港の文化衝突の一例と評された。
また、かつては英国の植民地だった香港の人々が中国本土の人びとに対して抱いている優越感が象徴的に表れたとの指摘も多い。
この騒動について、孔子の子孫を名乗る孔教授が苦言を呈した。
孔教授は動画サイト「v1.cn 」に前週投稿されたインタビューの中で、
「(標準)中国語で話すことを、全ての人に義務付けるべきだ」と力説。
地下鉄車内の口論で香港人らが地元の広東語を話していたことに対し、「意図的に中国語を話さないとは、一体どういった種類の人間なのだろうか?それは、ろくでなしだ!」と非難した。
孔教授の毒舌は、まだ終わらない。
「私の知る限り、多くの香港人は自分たちを中国人だと思っていない。
こういった種類の人びとは、植民地時代に英国からの犬扱いに慣れた人たちだ。
つまり、彼らは人間でなく犬だ」とののしった。
■犬呼ばわりに香港人の怒り爆発
孔教授の発言に、香港ネットユーザーの怒りが爆発。
ネット上で中国本土批判を展開し、時には悪意のこもった口調で非難している。
「太った犬が吠えてるね。頼むから、他人についてあれこれ言う前に、自分自身の国をもう一度よく見てよ」。
あるネットユーザーはこのように述べた後、中国本土の問題点を列挙した。
怒りはネット上だけに収まらない。
香港警察当局によると22日夜、中国外務省の香港駐在代表部前に、
およそ150人が集まり孔教授の発言に抗議した。
こうした香港住民の怒りについて、香港議会の李卓人(Lee Cheuk-yan
)議員は、香港と本土間に緊張が高まっていることを示すものだと指摘する。
「まさに時限爆弾だ。
香港人は中国政府を快く思っていない。
民主主義の欠如が不満なのだ。
香港人が本土の人たちとの衝突は日常的に見られる」
中国の国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily
)は、香港大学(University of Hong Kong
)が前月発表した調査によると、自らを中国人と考える香港人はわずか17%で、2000年以降最も低い数字だったと伝えている。
(c)AFP/Marianne Barriaux