1月20日(ブルームバーグ):
ニューヨークの為替・株式・債券・商品相場は次の通り。
概観 (表はNY午後4時現在)
為替 スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル 1.2936 1.2968
ドル/円 76.97 77.11
ユーロ/円 99.57 99.99
株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種 12,720.48 +96.50 +.8%
S&P500種 1,315.38 +.88 +.1%
ナスダック総合指数 2,786.70 -1.63 -.1%
債券 直近利回り 前営業日比
米国債2年物 .24% +.01
米国債10年物 2.03% +.05
米国債30年物 3.10% +.06
商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率
COMEX金(ドル/オンス) 1,664.00 +9.50 +.57%
原油先物 (ドル/バレル) 98.46 -1.93 -1.92%
◎外国為替市場
ニューヨーク外国為替市場ではユーロがドルに対して2週間ぶり高値から下落。
欧州株の値下がりや、ギリシャの債務交換協議が当初予定より長引いていることが背景にある。
比較的安全とされるドルは買われ、ドルは主要通貨の大半に対して値上がりした。
ユーロは週間ベースでは7週ぶりの上昇。
前日のスペインやフランスの国債入札で落札利回りが低下したことなどが、
ユーロの買いにつながった。
カナダ・ドルは米ドルに対して下落。
カナダのインフレ率はエコノミストの予想以上に低下、利上げ期待が後退した。
ドイツ銀行のG10為替ストラテジー世界責任者、
アラン・ラスキン氏(ニューヨーク在勤)は
「前日の取引の巻き戻しが若干みられる」と指摘。
「ギリシャの民間部門関与(PSI)交渉が続いていることを考慮し、週末前にユーロのロングポジションをやや調整する動きが広がっている」と述べた。
ニューヨーク時間午後1時52分現在、
ユーロは対ドルで0.3%安の1ユーロ=1.2928ドル。
一時は1.2986ドルと、4日以来の高値を付ける場面もあった。
ユーロは対ドルで週間では1.9%高と、先月2日終了週以来の上昇。
ユーロはこの日、対円では0.5%安の1ユーロ=99円49銭。
ドルは対円で0.2%安の1ドル=76円97銭。
◎米国株式市場
米株式相場は総じて上昇した。
S&P500種株価指数は取引終了直前で下げを埋めた。
銀行株が上げたほか、米IBMやマイクロソフト の好調な四半期決算を受けてテクノロジー株が買いを集めたことが背景にある。
ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指数は前日比0.1%上げて1315.38。
ロバート・W・ベアードのチーフ投資ストラテジスト、
ブルース・ビトルズ氏は電話インタビューで、
「業績の伸びは鈍化していくだろうが、それは市場で既にある程度織り込まれている。
業績が予想以上に悪化しなければ、問題にならないだろう」と述べた。
ブルームバーグの集計によれば、S&P500種 の構成企業で1月9日以降に決算を発表した51社のうち、33社の1株当たり利益が市場予想を上回った。
◎米国債市場
米国債相場は今年これまでのところ、2003年以降で最悪のスタートとなっている。
米景気回復を示す指標の発表や、欧州の債務危機が解決に近づきつつある兆候が見られることが背景。
10年債 はこの日、3日続落となった。
昨年12月の中古住宅販売件数が3カ月連続でのプラスとなり、失業保険申請件数の減少に続き米経済が勢いを増しつつある兆候が増えたことが手掛かり。
スペインとフランスが19日に実施した国債入札では、平均落札利回りが低下した。
ジャニー・モンゴメリー・スコット(フィラデルフィア)の
チーフ債券ストラテジスト、ガイ・リーバス氏は
「欧州ソブリン債で驚くようなことが起きていないことから、落ち着いた状況が広がっている。
それが米国債には重しとなっている」と指摘。
「米住宅販売は、非常に低い水準からではあるが改善しつつあり、最近見られた前向きな指標と整合的だ」と続けた。
ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後3時2分現在、10年債利回り は前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.03%。
同年債(表面利率2%、2021年11月償還)価格は13/32下げて99 25/32。
利回りは週初から16bp上昇となっている。
バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチによれば、今年に入ってからの米国債のリターンはマイナス0.342%と、マイナス幅は03年のマイナス0.693%以降で最大。
ただ同年は年初のリターンは悪かったものの、年間では2.25%となった。
◎NY金先物市場
ニューヨーク金先物相場は反発。
現物需要の増加が手掛かり。
米造幣局が販売 した金貨は今月に入って既に10万6000オンスと、
先月月間の6万5500オンスを上回っている。
オプションセラーズ・ドット・コム(フロリダ州)の創業者、
ジェームズ・コーディアー氏によると、
中国や台湾、香港、ベトナム、タイは春節(旧正月)を前に
金の購入を拡大した。
コーディアー氏は電話インタビューで
「現物買いが相場をある程度支えている」と指摘。
「徐々にだが確実に資金が金に戻ってきている」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2月限は前日比0.6%高の1オンス=1664ドルで終了。
週間では3週連続の上昇となった。
◎NY原油先物市場
ニューヨーク原油先物相場は3日続落。
1カ月ぶりの安値となった。
中国製造業活動の縮小を嫌気して売りが出た。
ギリシャ債務危機の解決に向けた協議が長引いており、欧州の景気が鈍化するとの懸念が強まったことも悪材料。
1月の中国製造業購買担当者指数(PMI)速報値は3カ月連続の縮小となった。
米中古住宅販売件数が予想を下回ると、原油相場は下げ足を速めた。
PFGベスト(シカゴ)の調査担当バイスプレジデント、フィル・フリン氏は
「弱かった中国製造業指数に相場は反応している」と指摘。
「市場はなおギリシャと欧州について懸念を抱いている。
石油需要はまだ回復していない」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日比1.93ドル(1.92%)安の1バレル=98.46ドルと、終値としては昨年12月20日以来の安値となった。
2月限はこの日が最終取引日。
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更新日時: 2012/01/21 06:47 JST