1月17日(ブルームバーグ):
ニューヨークの為替・株式・債券・商品相場は次の通り。
(表はNY午後4時現在)
為替 スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル 1.2734 1.2667
ドル/円 76.83 76.78
ユーロ/円 97.83 97.26
株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種 12,482.07 +60.01 +.5%
S&P500種 1,293.66 +4.57 +.4%
ナスダック総合指数 2,728.08 +17.41 +.6%
債券 直近利回り 前営業日比
米国債2年物 .22% .00
米国債10年物 1.85% -.01
米国債30年物 2.90% -.01
商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率
COMEX金 (ドル/オンス) 1,655.60 +24.80 +1.52%
原油先物 (ドル/バレル) 100.78 +2.08 +2.11%
◎外国為替市場
ニューヨーク外国為替市場でユーロはドルと円に対して3日ぶりに上昇
。スペインとギリシャの証券入札で借り入れコストが低下したため、ユーロ圏の高債務国が資金調達難に陥るとの懸念が後退し、ユーロに買いが入った。
豪ドルとニュージーランド(NZ)ドルは主要通貨のほとんどに対して上昇した。
中国の経済成長率が予想よりも高かったことが背景にある。
ドイツの1月の景況感指数が過去最大の改善を示したため、ユーロは対円で11年ぶり安値から戻した。
格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がフランスとオーストリアに加え、前日に欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の格付けを引き下げたものの、EFSFがこの日の入札で目標を上回る証券を発行したこともユーロの買い材料。
ニューヨーク連銀製造業景況指数は上昇した。
ウェルズ・ファーゴの為替ストラテジスト、
ヴァシーリ・セレブリアコフ氏(ニューヨーク在勤)は
「中国のデータ発表後にムードが明るくなり、スペインとギリシャの入札もこれに加わった」と指摘。
「前週末のS&Pによる格下げがユーロにとって良いニュースでないことは確かだが、周知のようにユーロの売り持ちは既にかなり膨らんでおり、持ち高の観点からこの日のユーロ上昇は明確に説明できる」と述べた。
ニューヨーク時間午後2時25分現在、
ユーロは対ドルで0.6%高の1ユーロ=1.2746ドル。
一時は1.1%高と、日中の取引としては昨年11月30日以来の大幅高となった。
対円では0.7%高の1ユーロ=97円92銭。
ドルは対円でほぼ変わらずの1ドル=76円82銭。
◎米国株式市場
米株式相場は上昇。
S&P500種株価指数は週間ベースで2週連続高となった先週末までの流れを引き継いだ。
経済統計の発表で米国とドイツに対する明るい見方が高まったほか、スペインの入札で借り入れコストが低下したことが手掛かり。
ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指数 は前週末比0.4%高の1293.67。一時、1.1%高まで上昇する場面も見られた。
前日の米株式市場は祝日のために休場だった。
リッジワース・キャピタル・マネジメントのシニアストラテジスト、
アラン・ゲイル氏は電話インタビューで、
「経済統計はおおむね予想を上回った。
このため相場はすかさず上昇した」と指摘。
「スペイン債入札からわかるのは、市場は格付け会社に一歩先んじているということだ」と述べた。
この日の米国株が上昇した背景には、NY連銀管轄地区の製造業活動が1月に9カ月で最も速いペースで拡大したとの発表がある。
ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)による1月の景況感指数が過去最大の改善を示したことも材料視された。スペイン債入札では借り入れコストが低下。
米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による先週の同国格下げを、投資家は意に介していないことが示唆された。
中国の経済成長は10四半期ぶりの低い伸びに鈍化し、当局に金融緩和政策を求める圧力は依然として強い。
◎米国債市場
米国債市場では30年債 が上昇。
利回りは年初来の低水準付近に低下した。金融当局はこの日から4日間、国債の新規発行がない状況で米国債の買い入れを実施する。
新規発行がない中で買い入れが実施されるのは昨年6月以来初めて。
米国債は一時の下げから反転した。
ニューヨーク連銀が発表した1月の同連銀管轄地区の製造業景況指数は上昇し、
ドイツの景況感指数も大きく改善された。
また中国の国内総生産(GDP)の伸びはアナリスト予想を上回った。
ニューヨーク連銀は、25億2200万ドルの米国債を買い入れた。
CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード)の
国債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は
「金融当局の国債買い入れは市場にとっては前向きなものだった。
流通量の少ない環境ではなおさらだ」と指摘。
「このところの世界情勢は一向に改善が見られず、悪化する一方であり、低利回り環境にあるといえる。
政策面で動きが出るまでは、利回りは現行水準の近辺にとどまるだろう」と続けた。
ブ
ルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後2時34分現在、30年債利回りは前営業日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.89%。
同年債(表面利率3.125%、2041年11月償還)価格は1/2上げて104 3/4。
10年債利回り は1bp下げて1.85%。
◎NY金先物市場
ニューヨーク金先物相場は反発。
一時は5週間ぶりの高値となった。
中国が金融政策を緩和するとの観測が背景。
ドルの下落も代替投資先としての金の需要拡大につながった。
中国の昨年10-12月(第4四半期)の国内総生産(GDP)は10四半期ぶりの低い伸びに鈍化、政策当局者による融資制限の緩和や景気浮揚に向けた歳出拡大の可能性があることが示唆された。
スペインとギリシャの国債入札で借り入れコストが低下したことを手掛かりに、ユーロは対ドルで上昇。
金は先週0.9%値上がりしていた。
インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)の
ヘッドディーラー、フランク・マギー氏は電話インタビューで、
「中国が成長支援に向けた措置を講じるとの観測が今日の金上昇の主な要因だ」と指摘。
「ドルの下落も支えになった」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2月限は前営業日比1.5%高の1オンス=1655.60ドルで終了。
3日以来の大幅高となった。
一時は1668ドルと、中心限月としては先月13日以来の高値を付ける場面もあった。前日は祝日で休場だった。
◎NY原油先物市場
ニューヨーク原油先物相場は4営業日ぶりに上昇。
ドイツの投資家景況感が大きく改善したことを好感した。
フランスが欧州連合(EU)によるイラン 産原油禁輸措置の実施を早めるよう求めたことも原油の買いを誘った。
ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)がまとめた1月の同国の期待指数はマイナス21.6と、前月のマイナス53.8から32.2ポイント改善した。
フランスは禁輸措置の先送り期間を3カ月にとどめたい考えだと、事情に詳しい当局者2人が明らかにした。
ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ
(マサチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は、
「欧州がリセッション(景気後退)に陥る可能性は今のところ後退したように見受けられ、強気な見方が広がっている」と指摘。
「禁輸措置先送りにもかかわらず、イランに対する圧力は依然として強い」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前営業日比2.01ドル(2.04%)高の1バレル=100.71ドルで終了した。
前日のフロア取引はキング牧師生誕記念の祝日で休場だった。
原油は過去3カ月間に17%値上がりしている。
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更新日時: 2012/01/18 06:42 JST