1月5日(ブルームバーグ):
きょうの日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。
東燃ゼネラル石油 (5012):
前日比7.2%安の735円と続落、一時731円と52週安値を付けた。
親会社の米エクソンモービルが日本の事業から事実上撤退、保有する東燃ゼネ石株50%の大半と他の日本の資産を売却する計画とロイター通信が4日に報道。
5日付の日本経済新聞朝刊など各紙も、同様の方針を伝えた。
メリルリンチ日本証券では、ロイターや日経報道通りに資本と業務の関係見直しが実行された場合、配当額が切り下げられるほか、リテール事業との一体化で収益性が低下し、原油調達や製品輸出の経済条件の悪化が懸念されると指摘。
高配当利回りが株価を支え続けることへの期待が低下し、株価は弱含むと予想した。投資判断は「アンダーパフォーム」を確認。
大手民生電機株:
シャープ (6753)が2.1%安の662円となったほか、
ソニー (6758)が2.2%安、パナソニック (6752)が1.4%安。
野村証券では、民生用電機大手3社の12年3月期業績について、いずれも上期決算時に下方修正した数値からさらに下振れる可能性が高く、慎重な見方が必要との認識を示した。
特にテレビの年末商戦は中国、日本、欧州向けが各社の計画を下回っているとし、一部では過剰在庫の問題も発生していると指摘した。
エルピーダメモリ (6665):7.4%安の350円。
取引先の米国や台湾、中国のIT機器や半導体メーカー約10社に5億ドル規模の資金支援を要請した、と5日付の読売新聞朝刊が報道。
円高や製品価格の下落で業績が悪化しており、取引先からの支援で当面の手元資金を確保する狙いとしている。
財務体質に対する懸念から売り圧力が強まった。
カカクコム (2371):2.8%安の2769円。
同社が運営する飲食店の人気ランキングサイト「食べログ」で、好意的な口コミ投稿の掲載や順位の上昇を請け負う見返りに飲食店から金を受け取る「やらせ業者」にランキングを操作されている事例があることが4日分かった、と共同通信などが伝えた。
富士重工業 (7270):2.3%高の481円。
ゴールドマン・サックス証券では、日本時間5日早朝に発表された米国の昨年12月の自動車販売で、同社は前年同月比26%増と単月としては過去最高の台数を記録したと指摘。
昨年12月2日に報じられたブレーキ関連のリコールの影響は軽微で、むしろ潜在需要の高さを示唆する販売実績だったと評価した。
株価はリバウンドが期待できるだろう、と予想している。
橋梁・道路関連株:
ショーボンドホールディングス (1414)が5.9%高の1790円、
ピーエス三菱 (1871)が27%高の288円となったほか、
横河ブリッジホールディングス (5911)や
東亜道路工業 (1882)、日本道路 (1884)などが東証1部の上昇率上位を占めた。
首都高速道路会社が1兆円規模の大規模改修に乗り出す方針を固めた、と5日付の朝日新聞朝刊が報道。
首都高は高度成長期に造られた道路が多く、橋脚の破断箇所やコンクリートのひび割れなどの発見件数が年々増えており、首都圏での直下型地震への備えを急ぐという。
関連工事需要 の発生を見込む買いが膨らんだ。
太陽誘電 (6976):2%高の605円。
同社の綿貫英治社長は2013年3月期に売上高2000億円、営業利益100億円を上回りたいと述べた、と5日付の日本経済新聞朝刊が報道。
人員削減などで固定費を年間100億円削減し、採算を改善する方針という。
業績改善期待から買いが優勢となった。
ゴールドマン・サックス証券では、同報道は内容面に新しい話はないとしながらも、意気込みが示された点は株価のサポート要因との見方を示した。
野村ホールディングス (8604):1.6%安の245円。
ドイツ証券では、11年10-12月決算ではマーケット部門の回復やすかいらーくの売却益計上から300億円規模の税前黒字を見込む一方、法人税減税による繰り延べ税金資産の取り崩しなどから税引き後損益は若干のマイナスを予想。
投資判断は「ホールド」を継続しつつも、欧米金融機関の株価純資産倍率(PBR)低下を踏まえ、目標株価を360円から290円に引き下げた。
ごみ処理関連:
タクマ (6013)が4.4%高の336円、
日立造船 (7004)が2%高の102円。
いちよし経済研究所では4日付で、ごみ処理事業に関するリポートを作成した。
1991年度から2000年度に大量発注された国内のごみ処理施設が老朽化しており、11年度からその更新や改良の需要が拡大しつつあると分析。
同事業に携わる企業には大きなビジネスチャンスが訪れているとし、関連企業としてタクマや日立造などを取り上げた。
鉄鋼株:
新日本製鉄 (5401)が2.1%安の191円、
JFEホールディングス (5411)が2.2%安の1387円など軟調で
、鉄鋼は東証1部33業種の下落率上位に並んだ。
11年度下期の鋼板価格で、トヨタ自動車が新日鉄などに上期と比べ1トン当たり約5000円の値下げを要請していることが分かった、と5日付の日経新聞朝刊が報道。販売価格下落による採算悪化が懸念された。
新日鉄については、第3四半期決算で投資有価証券評価損846億円を特別損失として計上する、と5日午後に発表する材料も重なった。
三井造船 (7003):1.6%高の124円。
わらを材料にした世界最大級のバイオマス発電設備を英国の独立系発電事業者から受注した、と5日付の日経新聞朝刊が報道。
受注額は1億5000万ユーロ(約150億円)といい、今後の業績貢献、受注増を見込む買いが先行した。
ポイント (2685):3.5%安の3150円。
昨年12月の既存店売上高は前年同月比0.4%減だった、と4日に発表。
全国的な気温低下で冬物販売が堅調で、減少率は前の月の3%から縮小したものの、前年水準割れはこれで6カ月連続。
タツタ電線 (5809):7.4%高の348円。
SMBC日興証券では、13年3月期には電線・ケーブル部門の赤字幅が同証の従来予想以上に改善しそうだとし、同期の連結営業利益予想をこれまでの39億円から41億円へ増額修正した。
電子材料部門での新製品の貢献から、13年3月期以降も順調に業績が伸びると予想している。
セルシード (7776):150円(17%)高の1009円と値幅制限いっぱいのストップ高。
野村証券では4日、投資判断を新規に「買い」に設定した。
同社初の再生医療製品である角膜再生上皮シートが欧州で上市見込みであることに加え、その他製品の開発進ちょくのニュースフローも期待できることなどを評価。目標株価は1430円とした。
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更新日時: 2012/01/05 16:08 JST