夜間も発着できる24時間空港のメリットを生かし、新たな飛躍を目指す関西国際空港(本社ヘリから、大塚聡彦撮影)
関西の空の玄関口、関西国際空港が今年、さらなる飛躍をめざして正念場を迎える。
大阪(伊丹)空港との経営統合という国内初の取り組みに乗り出すのだ。
世界の空で存在感を高める格安航空(LCC)の誘致も推し進め、LCCの勢いを空港の成長エンジンとして取り込んでいく伸長著しいアジアの空港との競争に勝ち抜くため、空港関係者は「必ずや成功を収めたい」と意気込んでいる。
民間経営の関空、国直営の伊丹はいわば、水と油の関係だが、統合は苦境にある日本の空港の新たな立て直し策として注目。
日本の航空政策にとっても大きなターニングポイントとなり、期待が高まっている。
4月1日に「新関西国際空港会社」を政府が全額出資して設立後、7月に経営統合。
24時間運用ができる関空、都市部から近い伊丹という双方の強みを生かし、進展が著しいシンガポールのチャンギ空港や韓国・仁川空港などをしのぐアジアの拠点空港を狙う。
巻き返しに向け、強力に後押しするのが格安運賃を武器にした航空会社の就航だ。
日本初のLCC「ピーチ・アビエーション」は3月に福岡と新千歳、5月に韓国・仁川に就航し、その後さらに路線を拡大。
撤退していたスカイマークも6年ぶりに関空に戻ってくる。
今秋には2期島で、建設費約100億円をかけたLCC専用ターミナルが完成、新たなLCC誘致にも弾みがついた。
関空幹部は「関空の活性化が関西の活性化につながる。
全力でよりよい空港にしていきたい」と力を込める。
2012年1月1日 16:39 更新
