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[シンガポール 31日 ロイター] 

31日のアジア通貨市場では、シンガポールドルと韓国ウォンが圧迫されている。


一部の中銀による為替介入をめぐる観測が高まるなか今月のアジア通貨の上昇を受け、投資家が利食い売りを出している。

 

一部の市場筋によると、韓国当局は1ドル=1100ウォンの水準を超えてウォンが上昇するのを防ぐため、ドル買い介入を実施したもよう。


一方、ウォンの下落は当局の介入ではなく、海外ファンドによるドルのショートカバーが背景との見方もある。


 

また、シンガポール金融管理局(MAS)は1米ドル=1.24シンガポールドルよりも米ドル安/シンガポールドル高の水準で、米ドル買い介入を実施したとみられる。


 

日本当局の為替介入は、円の対ドル相場だけでなく、対アジア通貨の相場も押し下げた。


 

シンガポールの銀行ディーラーは「ほとんどのアジア諸国で為替介入が実施されたとみられ、ドル/アジア通貨のショートポジションを取るのが一段と難しくなった」と指摘した。


 

欧州政策当局者による債務危機解決に向けた取り組みの前進を受け、大方のアジア通貨は今月、対ドルで上昇してきた。


 

トムソン・ロイターのデータによると、ウォンは10月に対ドルで6.1%上昇し、2009年4月以降で最大となる月間上昇率を記録。


アジア通貨の中で、今月最も良好なパフォーマンスを示す見通しとなっている。


 

シンガポールドルの今月の上昇率は4.7%で、ウォンに次いで良好な

パフォーマンス。

2008年12月以降で最大の上昇率となる。




 

ドル/ウォンKRW=KFTCは、輸出業者による売りや海外投資家の株式購入に絡んだ売りを背景に、一時200日移動平均の1ドル=1100.5ウォンを突破しが、ドルのショートカバーが入ったほか、当局が1100ウォンの水準を防衛するとの見方から、輸入業者がドルに買いを入れた。 


 

市場筋によると、日本当局の介入で円/ウォンJPYKRW=Rが6週間ぶり安値に下落したことを受け、海外ファンドが円を買った。


 


 米ドル/シンガポールドルSGD=D3は、MASによる介入をめぐる観測で上昇。


 一時は、レバレッジ筋などの売りを背景に、100日移動平均の1.2385シンガポールドルまで下落していた。




 ドル/タイバーツTHB=THは、ドル/円および米ドル/シンガポールドルの上昇に追随している。


 目先の上値抵抗線は30.80バーツとみられる。


 


 *0715GMT(日本時間午後4時15分)

現在のアジア各国通貨の対米ドル相場は


以下の通り。 





 シンガポールドル   1.2486


台湾ドル       29.890


 韓国ウォン    1109.90


タイバーツ      30.70


*フィリピンペソ  42.63


インドネシアルピア 8860.00


 インドルピー    48.86


マレーシアリンギ  3.0720


人民元     6.3538





*フィリピン市場は祝日のため、1日まで休場。