東京商工会議所は28日、
外国人留学生向けの合同企業説明会を東京都内で開いた。
メーカー、専門商社、情報など21社が日本で就職を希望する
アジア各国の留学生約450人に自社をPRした。
中国、ベトナムなど19カ国・地域から来た留学生たちは、
9割が日本の大学や大学院を修了見込みで、
リクルートルックに身を包み流暢(りゅうちょう)な日本語を話す。
食品関係の博士課程を修めた中国の女子学生(28)は
「勉強の成果を生かしたい」と菓子メーカーに就職を希望。
中国の男子学生(28)は
「約20万円の初任給は人民元に換算すると魅力的」と話した。
ネパールの女子学生(24)は「将来は母国とのかけはしになりたい」
と目を輝かせた。説明会で提示された待遇はほとんどが
日本人の新卒と同待遇。企業側も「まじめな留学生は即戦力」
「日本人の新卒を育てるより効率的」と採用に積極的だ。
中堅・中小企業の新卒採用戦線は外国人留学生も加わって
熾烈(しれつ)さを増している。(早坂礼子)