[ニューヨーク 29日 ロイター]
季節外れの大雪に見舞われたニューヨークでは29日、
公園で寝泊まりしている反格差社会デモ「ウォール街を占拠せよ」の参加者らは、
じっと寒さに耐えながら抗議活動を続けている。
強風に吹き付けられ、雪が降り積もる中、
デモの拠点となっているマンハッタン地区南部のズコッティ公園で
抗議活動を続ける数百人のデモ参加者らは靴をビニール袋で覆い、
防寒用シートに体を包んで互いに身を寄せ合うなどして寒さをしのいだ。
「ウォール街を占拠せよ」の広報担当者(38)は
「数週間内に本格的に雪が降り始めれば、参加者は多少減るだろうが、
冬の間もずっとここにとどまるつもりだ」と語った。
ワシントンでも冷たいみぞれが降る中、
デモ参加者は金融機関への増税を訴え米財務省まで行進した。
一方、テネシー州ナッシュビルでは州警察が夜間外出禁止令を実施するため
にデモ参加者のキャンプを一掃。退去を拒んだ26人が拘束された。
コロラド州デンバーでは約2000人がデモ行進。
警察によると、州議会議事堂前を占拠しようとしたとして20人が拘束された。