10月28日きょうの日本株市場で、価格変動材料のあった銘柄の終値は | 人生の水先案内人

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10月28日(ブルームバーグ):

きょうの日本株市場で、価格変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  

ソフトバンク (9984):前日比8.4%高の2655円。

iPhoneやアンドロイド搭載端末などスマートフォンの販売が伸長、携帯電話契約数が順調に増え、4-9月期の連結営業利益は前年同期比18%増の3732億円だった、と27日に発表。

UBS証券では投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。

野村証券は28日付の投資家向けメモで、iPhoneとiPadで増収が続き、2012年には電波状況が改善する可能性も高いと指摘した。

  

NTT (9432):3.6%高の4005円と、終値で3月10日以来の4000円回復。

TOPIXの浮動株比率の見直しが28日終値段階で反映されるため、メリルリンチ日本証券や大和証券キャピタル・マーケッツなど専門家の試算でパッシブファンドなどからの組み入れ需要が最大とみられていた同社に買いが集まった。

  

コマツ (6301):5.6%高の2023円。

円高や中国の金融引き締めの影響を見込み、12年3月期の連結営業利益予想を2820億円と従来比7.5%下方修正すると27日に発表したが、

ドイツやクレディ・スイス、JPモルガン、野村、みずほなど各証券アナリストは強気の投資判断を維持。

また、発行済株式総数の1.7%に当たる1600万株、金額で300億円を上限にした自社株買いも行う。取得期間は11月7日から12月28日。

野村証券では27日、米キャタピラーとPERを比較して割安感が強く、自社株買いの発表は自信の表れと評価した。

  

ソニー (6758):3.6%高の1709円。

同社は27日、エリクソンと折半出資の携帯電話合弁会社ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズのエリクソン持ち分50%を現金10億5000万ユーロ(約1100億円)で取得することで合意。完全子会社化により、スマートフォン事業に自社が提供するゲームやタブレット端末を統合させる動きと市場で受け止められている。

SMBC日興証券の三浦和晴アナリストは、10年12月期のソニー・エリクソンの純利益が9000万ユーロの点からして、今回の持ち分は「安く買えた」と評価した。

  

野村ホールディングス (8604):2.3%高の316円。

SMBC日興証券は28日、投資判断「2(中立)」、目標株価380円で新規に調査を開始。

中長期的に見ると、同社の持つ多様な商品やグローバル展開が奏功し、収益レベルを引き上げる可能性があると指摘。

欧米事業の黒字化や収益水準の引き上げで、ROE(自己資本利益率)の10%超えが視野に入ろうとの見方を示した。

 

シャープ (6753):6.2%高の737円。

円高や世界景気の減速、タイ洪水で部品調達に障害が出ることなどを想定、12年3月期の連結営業利益予想を850億円と従来比12%減額すると27日に発表したが、ブルームバーグ・データにあるアナリスト22人の予想平均値727億円よりは上方だった。

JPモルガン証券では、投資判断「中立」を継続したが、太陽電池を除き同証想定を上回り、液晶事業に好転の兆しも見えてきたとしている。

 

テルモ (4543):6.1%高の4105円。

5月に販売を開始した薬剤溶出型冠動脈ステントが順調にシェアを獲得、海外でカテーテル商品群の売り上げも好調で、4-9月期の連結営業利益は前年同期比5.9%増の346億円だったと27日に発表。

また、発行済株式総数の9.96%に当たる2099万6000株を11月10日に消却する、とも発表しており、足元の好業績と株式需給の好転を見込む買いが優勢だった。

 

 イビデン (4062):11%安の1743円。

円高定着や世界のパソコン需要の低迷を受け、12年3月期の連結営業利益予想を従来比41%下方修正し、前期比62%減の130億円になる見通しと27日に発表。

未定としていた上期配当額は、前年同期と同じ1株当たり15円とした。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、MPU向けFCパッケージ基板は下期から出荷数量が回復に向かうとみるが、PC需要の見通し不透明でペースは遅く、次世代MPU・X70への移行も緩慢と推測。

  

ニコン (7731):2.6%高の1757円。

映像事業でデジタルカメラや交換レンズの販売が好調だったことなどで、4-9月期の連結営業利益は従来予想を33%上回り、前年同期比4倍の610億円だったもようと27日発表した。

  

京セラ (6971):3.5%安の6950円。

円高基調の継続を見込み、12年3月期の連結純利益予想を前期比29%減の870億円と従来から22%下方修正する、と27日に発表。

4-9月期は円高、通信機器事業の減収が響き、前年同期比25%減の468億円。

  

富士電機 (6504):6.3%高の237円。

中国での需要伸び悩みや急激な円高の影響を受けたが、経費削減やコストダウンが奏功し、4-9月期の連結営業損失は56億円と従来予想の85億円から縮小したと27日に発表。

前年同期は110億円の赤字。220億円の黒字を見込む12年3月期予想は維持した。

  

オムロン (6645):6%安の1740円。

震災の影響で上期に車載電装機器や健康機器、駅務システムの国内需要が減少したほか、不透明な国内外景況感、円高リスクも踏まえ、12年3月期の連結営業利益予想を従来比16%減額し、460億円に見直すと27日に発表。

前年同期比では14%の増益から一転、4.2%の減益となる。

  

ダイハツ工業 (7262):2.7%高の1388円。

国内販売の回復や新型車の好調で、12年3月の連結営業利益予想を従来の850億円から950億円に12%上方修正する、と28日午前に発表。

前期比では、減益率が8%に縮小する見込みで、業況改善を好感する買いが先行した。

  

エンプラス (6961):10%高の1633円。

発行済株式総数の7.1%に当たる100万株、金額で18億円を上限に自社株買いを行うときょう午後2時に発表。

取得期間は10月31日から12年1月27日。

同時に示した4-9月期の連結営業利益は前年同期比80%減の1億9300万円だったが、12年3月通期計画の12億5000万円は維持。

  

JVC・ケンウッドホールディングス(6632):10%高の319円。

主力のカーエレクトロニクス、業務用システム事業が堅調で、12年3月期の連結営業利益予想を前期比8%増の140億円と従来比3.7%上方修正する、ときょう午後2時に発表。

また、新興国を中心に主力事業の強化を図るため、車載機器のシンワの株式を12年2月までに45%取得し、資本業務提携を行うことも明らかにした。

12年2月から持分法適用会社とする。

  

コメリ(8218):6%高の2499円。

野村証券は27日、「被災地復興を支える小売業界」と出した投資家向けリポートの中で紹介、同社の投資判断「買い」を維持した上で、目標株価を2900円から3100円に上げた。

農業分野などで長く復興需要を取り込むことが見込め、既存店活性化策などを受け業績が再び成長期に入ると予想。

小商圏型の独自フォーマットに出店余地が残されている、と見ている。

  

エクセディ (7278):13%安の2419円で、東証1部の下落率1位。

円高に伴う為替差損の計上、税負担率の変動を踏まえ、12年3月期の連結経常利益予想を従来の179億円から前期比21%減の165億円に下方修正する、と27日に発表。

タイ水害の業績への影響は現時点で見積もることが不可能とし、売上高と営業利益見通しは変更していない。

  

フタバ産業 (7241):12%安の515円で、東証1部の下落率2位。

材料比率の上昇や海外での売上高が計画を下回る見込みで、12年3月期の連結営業利益予想を従来の94億円から65億円に下方修正する、と27日に発表。

未定としていた上期配当はゼロとした。

4-9月期は4億6800万円の営業赤字、前年同期は64億円の黒字だった。

  

小糸製作所 (7276):3.8%安の1162円。

主力の自動車照明が震災の影響で減収となったことが響き、4-9月期の連結営業利益は前年同期比54%減の88億円にとどまった。

前期比12%減の330億円で据え置いた12年3月通期計画に対する進ちょく率は27%。

  

日立国際電気 (6756):3%高の583円。

27日に示した4-9月期連結決算は、期前半に半導体メーカーの設備投資が堅調で、次世代プロセス対応装置などが伸びたことから営業利益は前年同期比36%増の19億円となった。

前期比77%増の70億円を見込む12年3月通期予想は維持。

  

NECフィールディング (2322):4.8%高の964円。

大和証券キャピタル・マーケッツは27日、投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」に引き上げ、目標株価は1188円から1260円に見直した。

災害対策需要の拡大と12年度の電気料金15%値上げをにらんだ省エネに絡むクラウドソリューションの拡販が期待できる、とした。


日本軽金属 (5701):4.8%安の118円。

半導体・液晶製造装置向け厚板製品やアルミ電解コンデンサー向け製品の販売量が減少、太陽電池関連部材の市況も急激に悪化している影響で、12年3月期の連結純利益予想を従来の100億円から65億円に35%減額、前期比では41%減を見込むときょう午後2時に発表した。

 

アサヒホールディングス (5857):3.2%高の1584円。

金属価格が高水準で推移したことで金属の販売単価が想定を上回り、4-9月期の連結営業利益は59億7400万円と従来から2割上振れたもようと27日に発表。

前年同期比では11%の減益から一転、6.7%の増益となる。

12年3月通期予想の110億円は据え置き。

  

サイバーエージェント (4751):17%高の27万1100円。

FX事業はレバレッジ規制の影響を受けるが、Ameba関連事業でのアメーバピグを中心とした課金事業、広告事業の順調な拡大、ソーシャルゲームの拡充などから12年9月期の連結営業利益は前期比19%増の170億円を計画すると27日に発表。

11年9月期は前の期に比べ54%増の143億円。

また、発行済み株式総数の1.3%に当たる8700株、金額で20億円を上限に自社株取得を行う。取得期間は28日から12月30日。

  

ムラキ (7477):47%高の72円で、ジャスダック市場の上昇率1位

カーケア関連商品の販売が震災前水準まで回復しつつある点を踏まえ、12年3月期の連結営業利益予想を前期比4倍の7200万円と、従来計画の2.5倍水準に上方修正すると27日に発表。また、期末に1株当たり2円の復配意向。従来計画、前期ともゼロだった。

  

田ホールディングス (8699):15%高の642円。

モンゴルのハーン銀行が融資残高を伸ばし、銀行関連事業が大幅増収、完売済み分譲マンションの引き渡しで不動産関連事業も改善しており、4-9月期の連結純利益は前年同期比15倍の11億円だった、と27日に発表した。


イーブックイニシアティブジャパン (3658):

東証マザーズ市場にきょう新規株式公開し、公開価格の760円に対し2.3倍の1748円買い気配のまま初日の取引を終えた。


同社はパソコンやスマートフォン、タブレット端末向けに、コミックを中心とした電子書籍の販売事業を手掛 ける。公開株式数は23万株。

  

菊池製作所 (3444):

大証ジャスダック市場にきょう新規株式公開し、初値は公開価格の1100円に対し4.5%高の1150円だった。

同社は精密電子機器や事務機器、自動車部品メーカーが顧客で、新製品開発での試作品や金型の設計、製造に加え、量産製品の製造なども行う。

公開株式数は80万5000株。終値は1020円。


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更新日時: 2011/10/28 16:53 JST