2007年1月に撮影した故宮博物院の主殿、太和殿の姿。
すっぽり覆屋におおわれていますね。

故宮博物院は、2008年のオリンピックに向けて
古建築の大規模な修理を行いました。
実際のわたしの撮影記録によると、延春閣(2002年・非公開)、
武英殿(2003年-2004年)、午門(主殿のみ・2004年-2005年)、
弘義閣・右翼門(2004年-2005年)、体仁閣・左翼門(2005年-2006年)、
中右門・崇楼(2005年)、中左門・崇楼(2006年)、
慈寧宮(2007年-2008年・非公開)、太和門(2006年-2008年)、
太和殿(2006年-2008年)、文華殿(内装・2008年)、
神武門(2008年)というように、中軸線上の主立った宮殿と、
将来の公開を予定しているもの、傷みのはげしいものが優先的に修理、
修復されていったようです。
紫禁城平面図は
こちら(別のサイトにジャンプします)。
故宮の前身である紫禁城は、
1420年に明の第三代皇帝である永楽帝が、
もともと北京にあった元大都をベースにして造営しました。
1644年の李自成の乱でほとんど全焼しましたが、
次の満民族による清王朝が原基にしたがって復旧を行いました。
中華人民共和国成立後も、故宮博物院は「保護を重んじ、
重点的に修復する。全面的に企画し、一歩一歩実施する」という
古建築管理の方針をもとに修理をすすめているそうです。
(故宮博物院公式HP)
修理期間中の故宮博物院で、新旧入れ替わる部材を見かけました。
これは修理現場に保管されている、下ろされた古い瓦です。
瓦の裏には、漢字と、満文字で古い銘が記されていますね。

そして、こちらがこれから太和殿にのせられる21世紀の新しい瓦。
瓦の裏には「二〇〇六年」の文字が押されています。


次に太和殿の瓦が葺き替えられるのは、いつのことでしょう?
22世紀まで、宮殿を風雨から守ってくれるでしょうか。
先人たちの築いた文化の結晶を、いつまでも大切にしたいものです。
2007 2008