本日1記事目


夫と、少し遠いスーパーまで行こう、となり

ならば自転車で!


と、久々に自転車に乗った。


口から自然に歌が出て、


歌いながら

なんて勇気をくれるんだろう、となる





夫はわたしの後ろについて、

わたしは景色を独り占めして


気がついたら夫よりずいぶん離れていて、


そんな時に

自分は夫より若くて、体力があるのだと気がついてる。



夫は


ケツが痛い〜


と言い、

わたしより息を切らしている。



すれ違う老夫婦は、

奥さんが旦那さんの背広の裾を掴んで歩いて

二人で歩幅が揃っていた。


同世代で歳をとれる幸せを、今になり羨ましくなる。



夫はわたしより10歳上で、

老いる先輩だから。



自転車に乗りながら、

母と最後にこうして自転車に乗ったのはいつだったか?

と思い出せない。



青森から仙台にきて

わたしのマンションの近くに2DKのアパートを借りた母はたくましく、


高校生が息切れする長い大きな橋を

電動自転車で行き来して

いつもわたしを驚かせた。


デパートに、区役所に、耳鼻科に、

母の方が縦横無尽にあちこちと仙台を走りまわり、

母の後ろにつき、わたしも自転車に乗っていた。


今から11年前のこと。


弘前にいた時、

いつまでもいつまでも母が車を運転してくれると思っていたし、


4年前、肺炎になる前まで遠くまで自転車でいけてた母は、


まだまだこの先も自転車に乗れると思っていた。



今母は自転車を卒業して

シルバーカーを引いて歩く。



ああ、母ともっと一緒に

あちこちいきたかった、


と、風を切りながら思って


こうして夫と

大丈夫?と声をかけあい

自転車に乗れる今を

大事に思った。



わたしだって

母のように少しずつ老いていくから、

それを近くで教わり

今日を大事にする。

母のおかげで。


母の出涸らしは

毎日わたしに今が一番若く、元気であると教え

楽しみなさいと教える。


ついつい不安にかられるわたしはそれを頭から追いやって、

ペダルをこぎ、頭より筋肉を動かして


夫と元気に生きる今を汗かいて楽しんだよ〜♡




Meg.