本日2記事目














帰り道、母は申し訳なさそうに


迷惑かけちゃった。


と言った。



お寿司食べよう!お母さん、あんた達に馳走する!

と言い、


なんでも好きなの食べへ。


と、お財布から1万出した。



母の年金の1万円に、

私が払いたくなって、

でも母は、わたしや夫にご馳走して気がラクになるのだ、と

受け取る。


母の、

迷惑かけちゃった、がチクチクした。



先日

母は眼科で1人で話を聞いた。


先生は母ではなくカルテをみて、毎回同じ話をしたのだと思う。


毎回母は、黄斑変性と白内障がある目が、治療が難しいと言われ

手術は希望しないと伝えてるのを、


先生は

手術したくなったら言ってくださいね、の軽さで話した。



手術、と聞いた母は

話の全容を理解せず、手術を勧められてる、に変換。



話をよく聞いておらず早合点した母は、


迷惑かけた、となったのだ。



迷惑かけた、、という母の直前。

わたしはこの眼科の予約制にブーたれてた。

昨日も今日も受付から診察まで、2時間かかるのだ。

患者さん入れすぎだよね〜?と。



わたしは眼科に来て長い時間待つことが気に入らなくて

先生の話は、私が聞かなくてもいいくらいの話だった。


自分の優しさや思いやりがなくて

母にそれが伝わり

わたしの心は痛くなった。



眼科に行く前、わたしは部屋で仕事をして

母はその間にお茶碗を片付けたり、クイックルワイパーをかけてまわって

自分がこの家で出来る限りのことをした。


おしりが痛くても痛いと言わず

外に出たいけど我慢してごろ寝して

洗濯をして干して、取り込んで畳んで

アイロンをかけておいてくれる。


お風呂の排水溝の髪の毛を取り

お風呂から上がれば上がりました、とリビングにきて

おやすみなさいを必ず皆に言って寝る母。


私はこの母が話を聞いてこないだけで

めんどくさくなり意地悪になる。


ああ。残念。


母がご馳走してくれた回転寿司で

母があれこれ新しいメニューを頼み、ラーメン、パフェまで堪能。


私も母が頼むなら、といつもは食べないスイーツに手を出し

夫も次々寿司を食べた。


わたしたちに遠慮しないよう

母が率先して食べて会計は4600円。


ああ、美味しかった!という母は

迷惑料を払った人ではなく


娘や婿にご馳走でき、

送迎や付き添いを頼める可愛い優雅な母だ。



雪の日に家族で眼科に行き

帰りは寿司をご馳走してもらった。


可愛くて優雅な母に♡


どんなに娘が文句言っても、それ込みで可愛いと思ってる母なんだ。

と刻んだ。



Meg.