本日2記事目







娘が大学を卒業して東京に行くとき、


帰省して帰る時


東京で別れる時



わたしは寂しい、となる。


(これを言うと娘から嫌がられる)



今までの塊から、

一人抜けるような感覚になる。




去年一緒に埼玉で遊び

東京で別れた時


あのこに、帰り際、


あなたは東京で、一人暮らしをしながら

よく頑張ってる。


仕事や人間関係でいろんなことが起きる中で

本当に頑張ってる。


と、伝えるつもりが


言い出し始めた最初から泣いてしまった。



あのこのがんばりだけではなく

わたしの中の思い出や記憶が、

いつもママを頼る娘だからである。



わたしが思い出すのは目の前の、

もうわたしや夫がついていてあげなくても一人暮らしをしてる我が子でなく


わたしの胸や背中で泣き

夫に抱えられて全身を委ねていた小さな小さなあの子だし、


幼稚園バスに乗りたくなくて

ママとずっといたいと泣いていたあの子だし


おともだちの中に入れず

わたしといる方がいいのだといって手間がかかったあの子なのである。



駅に送る車の中で、

スマホを見る娘は、


朝日に照らされた髪がたっぷりと艶やかに光り、


つるんとした頬や

かさつく前に塗るというリップで唇にシワひとつなく


ああ、綺麗だね。

あなたはとっても可愛いおねえさんだ。と

声をかけるくらいだった。



わたしがそういうと

わかってるよ♡とばかりにニコニコして

ママ、ありがとう♡と受け取る。


昨日引っ越してから初めていった美容院で暗く染められた髪をとても気に入った娘は


初めての美容院、初めての場所、初めての人に躊躇せずにサラリとこなす大人になった。



いつのまにか

体も心も大きくなった。


東京が大好きでずっと住み続けたい、とニコニコと語る。



娘は仙台にいる間


わたしがするひとつ一つの背景や今見える全てを愛情解釈して


わたしがどれだけよくやってるか

わたしがどれだけ素晴らしいかを伝えてくる。



夫からすると

ママばかりを褒めすぎる、らしい。笑



駅につき、いつもは振り返らない娘が

今日は2回車を振り返り、

手を振って帰った。


わたしと夫はいつものように

娘が帰った後はシーツやタオルを洗濯機に、

布団は干して

なんでも片付けて痕跡を残さない。


その方が仕事のスイッチが入り

寂しさに浸れないからである。


今日だってそうやってルーティンをこなし、

3キロ強歩いて体も動かして


夫は帰宅したら最後の正月だ、とお酒を飲みとっとと寝てしまった。



わたしは家族が過ごした年末や正月に撮影した写真や動画をくっつけて3本目のムービーを作り家族のグループLINEにあげた。




ムービーにつけたYUKIちゃんの曲はSunday girl


🎵Sunday girl いつもごきげん



写真はくしゃっと笑顔になり

目がなくなるわたしたちばかりうつっていた。



ああ、幸せだ

ああ、楽しかった


だから寂しい


寂しいの裏っ側の

幸せが、陽だまりが、優しさが

たくさんある記憶が、

目の奥にツンとなる。


ぽっかり空いた時間を

今日はツキイチメンバーに癒されて過ごした。




誰かに思いきり愛情を注いだギフトは

寂しさと祈りをくれるね。




Meg.