本日2記事目



①母がだんまりする理由

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①のつづきです。



母は私に聞かれても黙ってる。。







黙って黙って。。



小さく、



「あっ!てなるから。。」



と言った。











あっ!てなるって、、


どゆ意味?




もうその話終わりたいなあ。。て

察してよ。。の母に



まだまだ聞いてみる。



どゆ意味?と、、





そしてまた沈黙。


笑笑笑笑笑笑




あっ!っとなる


黙ってる



って

なんかあった?




と聞くと母は、、



「パパは怒んないのにね、、、」



と、やっと話した!!




「なんか怒られると思って、、、、」




そこまで口に出すと

母は自分の思い込みに気づいて笑い始めた。





だんまり族のわたしは

夫の実家で母と同じことをよくしてきたと思い出す。



夫の実家で

焼酎を割るお水入れの大きなガラスのピッチャーを

洗い物してる時に割った時。


ガチャン!と言う大きな音と、

わたしの、「あー!!」


っていう声で

居間から義父や義母が


「どした?!」と聞いても、


わたしはだんまりしていた。



今の母みたいにだんまりして、


心の中は忙しかった。



(怒られる!なんて言えばいい?

だから私、茶碗洗いしたくなかったのに!

弁償したらいいのかな?

そんなことしたら気を使わせるかな?

いくら位するものなんだろう?

こんな事くらいで責めないでよね、、)



あれこれ思考をめぐらし、一言も言わずに

見た感じは平然とポーカーフェイスで洗い物を続けていた。



そんなわたしに義父母は、



めぐみちゃん大丈夫かあ?

ガラス、ささんねがったかあ?



と、ひたすら私の心配をした。


バンソーコーはあ?

とか


洗い物しねくていいから

ゆっくりしなあ。


と。



怒られる!

責められる!

攻撃される!


戦わないと!

勝たないと!


言い訳しないと!


やられちゃう!


やられる前になんとかしないと!



父は、何か間違いをおかしたり思い通りにならないと

ブチ切れて大声を出したり

ものを投げたり

コンコンと論破し何時間も説教した。


わたしはなにかすれば

次に父がとる行動を予測して

そうならないように動く習慣があった。


父は一人しかいないのに

わたしは関わる相手に父を被せ

勝手に主従関係を作り

相手を攻撃する人に仕立てた。



そんなわたしが、

ただただ体を心配され、

ガラスのピッチャーが割れても

義父母にはどうでもよかったこと。


それから何回もお皿やコップや物を

落としたり壊したりしながら


何年もかかって、

心配愛は通じたのだった。




パパは怒らないのにね。

という母。



「パパもわたしも、お母さんを心配したり

なにか壊れたか?を聞いてるの。」


「次からは、落としたり割れたら

大丈夫だよ〜!とか、

落としちゃった。びっくりさせたね。って言ってくれたら安心するよ〜」





「ああ。そっか。

次からは、そうする!


だんまりしちゃった。ついお父さんの時の癖で。。」




わたしは義父母に長年だんまりしては、


その都度


ただめぐみちゃんの体を心配してるんだよ。

めぐみちゃんに会いたいからだよ。

めぐみちゃんに楽しんで欲しいからだよ。

めぐみちゃんに安心してもらいたいだけなんだよ。


と、

一致する行動と言葉で示され続けて

人のまっすぐな愛情に頑固なひねくれを溶かした。


相手は、私を大事にしたい人かもしれない。


そんな選択肢を入れて人間関係を構築するようになった。



母は

夫が大切にしてるコップを割った時も

だまって隠そうとし

謝らずにつけらっと逃げようとした。


母は

私の夫が父のようになるのを恐れたのだ。



そして

そんな母を見て

わたしはあの時の義父母とわたしをいつも思い出すのだ。



78になる母がこうして日常を家族と暮らし

茶碗やコップを落とす度に

自分は大切にされる存在だと少しずつ思えたらいい。


母の体や気持ちを大切に寄り添う家族がいると思えたらいい。


片方の目の白内障だけを手術した母は

前よりも距離感がおぼつかないことを

家族は誰より知ってることを思い出せたらいい。


夕方、台所で母は

毎日ガチャンガチャンと物を落としながら

家族から心配され愛される人だと、

記憶が塗り替えられたらいい。


わたしもそうやって、罵倒された記憶を上書きして

なくしてきたんだから。



さて。

今日も母と、どんなに大事にされてるか?と話しましょうか。


母と過ごす夕方に、いくつもオセロをひっくり返し

悪夢は幸せな記憶となった。

それはこれからも私と母の宝物。



Meg.