本日1記事目


散歩の後

ふらりと立ち寄ったスーパー。



お店に入っちゃったらカゴにたくさんいれちゃうし。


今日は行かないでおこうか。


と言ってたのに

スーパー大好き夫婦は

お酒がないから、という口実で店内に堂々と入る!



夫が菓子パンが大好きで

今日もパンのコーナーをうろついてる。



ジャムなら作るけど?


え?作ってくれる?



冷凍庫を占めてるベリーミックスを、

ジャムにしようしよう、と思っていたら

いいタイミングで夫もジャムを食べたい気分だった♡




じゃあ、レモン買う〜。




あ、里芋があるから

イカも買ってく〜




夫のフランスパンと

ジャム用のレモン

煮物用のイカ


お弁当用のおかか昆布、梅干し、ドレッシング、レタス、


お煎餅、メモ帳

アボカド。。




あっという間にカゴがいっぱい。笑




金木犀が香る帰り道、




走る小学生にどんどん越されて、

ランドセルが背中いっぱいの子どもたちを見ていたら


新しい匂い付きの消しゴムを思い出した。



真新しく角張った、

パステルカラーの消しゴムの

あの匂いは、わたしの一年生の記憶。




わたしにも、夫にも

娘にも


ケラケラと笑って走ってた帰り道が確かにあった。




病気とか、

献立とか、

明日のことや未来を考えないで、



ただ、家までの道を遠回りしながら走りながら笑ってた。


筆箱を開けると

ふわあ、と香る消しゴムの匂いに癒されていた。


叱られても

泣いても

香りはスッと時代を巻き戻す効果がある。






ただいま〜とドアを開けて

おかえり〜の応答がないことに気がついて

そろりそろりリビングへ。



わたしはキッチンで手を洗って冷蔵庫に戦利品を入れたら


ザザザと冷凍ベリーを鍋に火にかけ

ドバドバと甜菜糖をいれ、

レモンをギュッと絞った。



はあ〜♡



ベリーからたちまち水が出て

照りがでて、

また煮詰まっていく。




家の中に

甘酸っぱい香りを占めらせてやる。




人生の幸せはこの瞬間に色んな香りと共に

ジャムのように凝縮される。



味とか形とかは

結局どうでもよくて


甘い香りが家の中で広がることが楽しい。



それがわたしの幸せの記憶になるから。




ジャムを煮る横で

瓶を煮沸した。






はい、できあがり。



出来立てのジャムは熱々で、

さほど甘くもなく


焼きたてのチーズケーキの真ん中くらい特別で贅沢。


ああ、あの子にもあの子にも食べさせてあげたいなあ。



Meg.