本日2記事目








弘前のお盆で

私がよく聞いてきた親たちの価値観は、


墓参りに花だのお菓子だの持っていったって

お寺さんが片付けるのが迷惑かかるから

あんまり持っていったらダメだよ。


と言うもの。



また、

私の祖母は、

夫が祖母のために土産の菓子を持っていったら



こしたもの、わざわざ持ってこな行くていい!


と返した。




わたしは津軽で育ち、

たまたまそう言う親や祖母たちの価値観の中にいた。



他人に負担をかけない愛情文化。


自分を卑下して

相手の好意を受け取らず、

ご迷惑になるから。と断る美徳感。



ストレートな愛情で育った福島男の夫は毎回このやりとりに、びっくりし通しであった。


(土産を返され、なんか気に入らなかったのか?と心配したが


祖母の気持ちは可愛い孫の婿様に、わたしのことで手を煩わせたくない。あなたたちが食べなさい。という愛情なんであーる)



夫の実家では、

墓参りは供養したいからあれこれ持って行くんであって


菓子や餅や団子はご先祖様が喜ぶご馳走。

めぐみちゃんが選んで持ってきてくれたお菓子、ばあさん喜んでっぺなあ〜


と、嫁いでから文化や価値観がちがう盆を過ごし、

わたしは福島の文化も大好きになった。



今年は父の新盆。

久々に会う叔母から墓参りの話の中で、

何も持ってくんな。めやぐだから。

と、ひさびさにこの価値観に触れた。笑笑



花をあげたい、と言う私に母も便乗して、

何ももってげばまいね。

後から人が困るから。


と、顔をしかめる。



わたしはあ、おばあちゃんやおじちゃんを思って、お花や菓子をあげたいんであって、

お寺さんの仕事を軽くしたくて行くんじゃないんだよ。


と母に伝えたら



母が、


言われてみたらんだよの。。


とし、


お寺さんにちゃんと、管理費も払ってるし。


と、我に返っている。笑




お母さん。死んだらわたし、

お母さんにコーヒーを毎日あげたいけど、あげないほうがいい?

と聞いたら


毎日ちょんだい笑

甘いお菓子もね。


と2人で笑った。



アンタ、お母さんにお菓子くれたら、

アンタが食べてちょんだいよ。

アンタが好きなの買ってきてさ。



うんうん、そうするべ。



父も母も、愛情を受け取るのが不器用で下手くそ。

相手に「めやぐ」をかけたくなくて、

目的を失ったまま、昔ながらの価値を信じてきた人たち。


その想いも翻訳できるわたしだからこそ、

何ができるんだろう?と考える。



言語や文化がまるで違う人たちの愛情解釈をしながら

久々の故郷を満喫したい。



寝てます。



Meg.