本日2記事目


夕方、

母は昨日より頑丈な指あてをしながら、

洗濯物を畳んでいる。


大丈夫?



わたしが母の指をさして言うと



母はおとといの昼に

トイレでズボンを上げた時に

左指を捻り

痛みに1人で泣いたらしい。




母はそういう話をわたしや家族に言わない。


1人で部屋に行き、

痛み止めの薬を飲みこらえる。



わたしは母からそんな話を聞かないでいたから、

一昨日も昨日も娘や夫とあるいた。



母は、わたしが外に出て元気に帰ることを大喜びする。


わたしが仕事で、体調を気にしながらも無事に終わると、

自分のことのように嬉しく思う。



あんたはやっぱり

皆んなから喜ばれる。


あんたはやっぱり元気だ!


と。




2年前の夏に肺炎になった母は同じ時期に左手の指の腱がきれ、

手術を選ばずに、

母の小指と薬指はぷらぷらと力をなくした。


ぷらついた指で

母はゆっくり、なんとか餃子をくるみ、

不恰好で可愛らしい餃子になる。



おととい、わずかな衝撃で

また左手の指の腱が切れたような状態になったのを


母はわたしに言わない。



言わないのは、

GW中に言ったところで

わたしの心配を増やし

言ったところで病院はあいておらず、

何もならないと母がわかってるのだ。



母は指あてをし、

洗濯物を干し、とりこみ、たたみ、

わたしがいない間、掃除機をかけ

娘やわたしの服にアイロンをかかける。



わたしは、母が1人で痛みに耐えて泣いていたことを聞いて

母の愛情はわたしが元気に生きてることなんだと気付かされてる。



今朝も指あてをしてる母が起きてきて

わたしは母の分のご飯を作り、

昼用にうどんを用意して


母は指あてをしながら

手袋をかけ右手を駆使して茶碗を洗った。



今使える部位を、工夫して1000%使い切りながら生きる母。


内臓は丈夫。

リウマチで関節が痛む母は

丁寧に丁寧に生きている。


体のあちこちは痛くなるたびに

母が手間をかけ大事にして動かしている。



リウマチが嫌だとか、

愚痴ることは言わない。


ただただ起きることに対処して

大事に使うのだ。




昨日、スーパーのレジで

レジを打つ人が一個一個ゆっくりと機械を当て、カゴに詰めていた。


夫はアイスが溶ける!と

急いでる様子をみせて


わたしはもしかしたらこの人は関節が痛くてこの動きなんじゃないか?と想像してみた。


母と暮らすと

いろんなことは許せることになる。



お天気が良くて、少しでも日に当たりたい、外に出たいと思うけれど


寒くないのに体が震えて、

肺炎の時のように

布団の中にいる母。



でも母は余計な心配をして気にまで病まない。


ただ休む。

ただそうする。



そんな母に

わたしは愛情と力をもらって

今日も体のパワーを信じて

感謝して生きたい💕






Meg.