本日2記事目





最近また部屋に篭りがちだった母が、


一人で散歩に出かけた。



無理しないでね。

また後から動けなくなったら大変だよ。


夫は母を心配するあまりに

大変になる未来を教えておく。



母は、わかった、無理しない。

早く帰る。



そう言って歩行車と共に玄関を出て2時間。帰ってこない母。

笑笑




遅い遅い、


仕事で母のことなど気にかける暇もなかったわたしとは反対に

夫は窓を眺めて母を心配する。



夫のスマホに母から電話が来て



今からラーメン食べて帰ります。

遅くなっちゃった。


と無事を知らせてきた。




スーパーであちこち見てるうち

いつのまにか時間が過ぎ

歩き疲れてスーパーの中のレストランで食事をして帰ってきた母。



わたしではなく

心配をしていた婿に、電話をした母に


家族になったんだなあ。と思う。




夫は昔、わたしが義母のことを愚痴るたびに


直接本人に聞いてみたら?

お母さんはそういうつもりじゃないだろうからさ。



と愛情解釈の提案と

悪意じゃないから確かめてみて。とよく言った!




そして今夫と母は、わたしを介さずに心配や報告やらをして、愛情ペースで信頼の上やりとりする。




ダスキンから借りた歩行車を返して、

レンタルじゃなく購入を提案したのも夫。


夫は母の様子をよくみているから

いろんな提案ができる。



わたしは言葉少ない不器用な夫から

日々、愛情をひっぱりだして記録する。


わたしが忘れたくないから。




こうして27年目の結婚生活のリアルで

じ。っと観察したら1日のストーリーはなんとドラマティックなことか。




焼きそばに使う野菜の材料を切りながら


母は今日驚いたことを話す。



お母さんね、

鳩より歩くのが遅かったんだよ。


ああ、鳩にまで追いつけなかった。

追い越されちゃった。



自分の老いやできないことは

ネタにして笑う母。



スーパーの途中、よく鳩がたむろしてるあの辺りで

母は鳩に追い越された。


そして、自分より年上らしき腰の曲がったお婆さんにも追い越された、と言い



昔は徒競走が得意で足が速かったらしい母は、

よちよちを⭕️にして

鳩と競走中。。



よいしょ、よいしょと外を歩く母を想像して

娘が東京に一人で行く背中とダブった。



わたしは玄関から出るのがいまだに怖くても

誰かを信じて玄関から出るのを見送る時、

いっぱしのお母さんのように

不安も信頼もセットで行ってらっしゃいと言うのだ。   


自分にかけるように。



転んでも大丈夫

あなたは助けられるし

また歩き出せるよ。



大丈夫。




夫が取り替えた廊下の電球は

母が部屋を出るたびセンサーでつくように変えられた。


夜中にトイレに行く母のために。



母がそれに気がついて

廊下から声がする。

夫と母の声が平和に響いた。



それを聞いてまた泣きそうになる。




今日もわたしもあなたも

誰かの愛情に気がつけるよ💕


あなたのドラマはハッピーエンドにしかならないよ。


Meg.