本日4記事目



冷蔵庫の中にみょうがが2個残っていた。


母は一つはざる蕎麦用に切り、

一つはきゅうりとツナとマヨネーズと和えてみたい、という。



料理嫌い、いや恐怖の母が珍しい。


「テレビでやってたの?」


と聞くと



「ううん。今思いついたから。」

というではないか!




「みょうがと、きゅうりと、ツナとマヨネーズって

どんだべか?」



「いいんでない?」



「やってみるべし。お母さん責任取ってぜんぶ食べるはんで」




母はみょうがときゅうりを千切りにして、

ツナを少しずつ、、それはそれは慎重に混ぜてマヨネーズではなくて塩を振った。



失敗を恐れて評価を嫌い料理から離れた母の、

ひさびさのトライを静かに見守る。



味見をしたら首をかしげる母。

それはいつもの仕草。



味見をちゃんとしたのが?

作り直せ。


と父に言われるうちに

正解は父で

母の味覚は父に合わなければ

意味をなさなかった。



「マヨネーズ入れないの?」



「塩いれたら、これでいい気がする。」

と、母。




「アンタ味見してみでよ。

多分美味しくないど思うけど、、。」



自信のない母は

美味しくない、と期待値を下げてわたしの口に寄こす。



あれー!美味しいよ

さっぱりして美味しいよ!


母はようやく笑顔になった。




マヨネーズを入れない

みょうがツナきゅうりはシャキシャキと夏の香り。


みょうがを食べない夫にはあげず、わたしと母で二人占め。




人を疑う状態の震えた野犬が人に拾われ、


やっと信頼して檻の外に出るように、、



母は好物のみょうがをいそいそと買ってきては

自分では何も作れずに

昨日は、やっと包丁をいれた。



仙台に越してから

わたしの味にばかりなった食卓に

昨日は母のみょうがサラダ?が登場して


わたしにはそれが主役となる。



ヒーローインタビューならぬ

ヒロインインタビューはもちろん母で


お母さん、みょうがときゅうりとツナがヒットでしたねー。


お母さん、気をつけたツナの分量もバッチリでしたね!



母は、わたしの言葉はスルーして

「お母さん責任取って食べるから」とずっと言っている。



いつかわたしの言葉が

母に受け入れられる時がくるかな?


母が聞いてなくとも

美味しいよ

がんばった!

ありがとう💕


と言い続けたい。



Meg.