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３月のお彼岸に久々に夫の実家に行こうとしたら
１６日に震度6の地震が起きて予定を延期。
わたしは余震のある中
母を一人で留守番させることが心配。
また、泊まりの荷物を用意することに異常にめんどくさがりなのだ！！
(心配性だから荷物がめちゃくちゃ多くなる)
久々に大好きな義姉や犬に会いたいのと一緒に
一泊遠出は荷物の準備が面倒で大変なことに感じていた。
４月になり夫が、
「お母さんが地震が怖いなら
一緒に連れて行けばいい。俺らも安心だし」
夫はいつもそう言ってくれる。
そしてわたしは
義母のお葬式の際に母を夫の実家に泊まった時を思い出す。
母は、
手伝おうとして動き回り、
関節が痛いのに一日中犬を抱っこし、
足が痛いのに何回も散歩に行ったり
普段は折らない膝を折り座り
普段はやらない行動をして
しっかりさんや
きちんとさんになった。
ここの長男の嫁の母親として
恥ずかしくないよう先走り、
やたらと気を使いすぎ、
普段しない言動ばかりする母に
結局わたしが疲れて果ててしまった。
お母さん、お願いだから座ってて。。
母はじっとしなかった。
母が座らないのは
多分わたしのためでもあったのに。
あの時頑張りすぎた母は今より8歳も若かった！
しばらくそんな母を思い出していた。
わたしは遠出や泊まりの準備がただ面倒なだけで
地震や母を使って
行かない理由を考えている。
行くの？行かないの？？
夫が聞いてきた。
とっさにゴキアラーメに聞こえるわたし。
いやいや、これはただ聞いてるだけだった。
「行く！」と答えて
準備に時間かかる自分に⭕️
義姉が面白くて犬が可愛い。
馬刺しやラーメンやソースカツ丼が楽しみな道中と
義姉から聞く話で
行けば毎回楽しくて癒される。
義姉から子供や孫の話を聞くのも楽しみだ。
久々に夫の実家に行くことを決めると
夫は16から一泊という案をだして
わたしも母もそれでいい。
となる。
16か17に満開ならいいんだけど。
お母さんに三春の滝桜を見てもらいたいから。
わたしが遠出うんぬん
母がうんぬんとごちゃごちゃと
自分の都合ばかり考えていた時間
なんと夫は、
やっと散歩に出かけるようになった母に、
花が大好きな母に、
まだ見たことがないと言った
福島で有名な三春の滝桜を見せてあげたかったのだった。
三春の滝桜は老木だけど
とっても大きくて立派で美しい。
春になると夫は親やわたしを三春まで連れて行って楽しませてくれた。
娘を妊娠する前に義母はわたしを子宝の木という名の
男性のシンボルをかたどった椅子に座らせようとして
ムカついたことも蘇った。
あの日義父母は小さな桜の苗木を買い、家の裏の山に植えた。
滝桜を見た翌年の秋、
わたしは待望の妊娠がわかって
無事娘が生まれて
あの小さかった桜は娘より少しお姉さんになった。
そんな大切な思い出のある滝桜を
家族の母にも見せてあげたい。
夫はわたしが知らぬ間に
福島の三春の天気予報を毎日調べて
満開の時期はいつか？
気温は何度か？
天気はいいか？
いつなら一番見頃か？
と調べてくれて
わたしに行かないか？と言っていた。
結局、
わたしの仕事や義姉が留守になることや
お天気の関係で
夫の実家行きはまた延期になった。
昨日夫と歩いてスーパーに行き
その途中の信号待ちの時間
パパ、
お母さんに滝桜を見せたくて
いろいろ計画してくれて
毎日天気予報調べたり
気温調べてくれてありがとう
今回行けなくなったけど
パパがお母さんのために考えていたことが
わたしとっても嬉しいんだ
そう言ったら目の奥はアイタタタになり
涙が出てきて、夫にバレないようにふいた。
うん。
夫はずっと信号を見てる。
付き合っている時から
こういうことも何にも言わない夫。
ある日突然、バラ園に行くぞという。
バラを見せてあげたかったんだ、と。
ここにきたのは美味しいラーメン屋に連れて行きたかった、とか
行動してから理由を話す。
わたしの父は
あれしてやる、といってしなかったり
口では素晴らしく、行動が伴わない。
わたしはいつしか口のうまい男には興味がなくなり
無口な方が害がないような気がしていた。
自分が期待してはがっかりしないように。
夫はテーブルを拭く時に
見ないでー！！と言う。
綺麗になったテーブルを
誰かが見て、綺麗になってる！いつのまにー？！と思ってもらうことが好きだから。
だからわたしの布団が
寝る時に綺麗になっていたり
こっそりケーキを買っていたり
母やわたしが好きそうなテレビを録画してくれたり
風くんの配信が大きな画面で見られるよう合うケーブルを探してくれていたり
興味のありそうなものをそっと差し出したり、
わたしが起きたらテーブルの上に
ツキイチの感想がプリントされて綺麗におかれている。
滝桜は見られなかったけど
夫がそうやって愛情からしてくれてきたことを次々と思い出す。
信号を渡りながら。
ハカハカはどこか行って
わたしは外にいながらすっぽりと愛情に包まれて
夫の隣をひたすら歩いた。
Meg.
【軽うつ適応障害が寛解になりました】
音声でも話している、ツキイチの実際のSOSの様子。
