本日2記事目



コンコンコン。


今日一緒に散歩行きませんか?



行く〜💕





母に交渉成功して、今日も母娘二人散歩。(夫は腰痛でお休み)





わたしからみたら、アンのような母は自然や景色と仲良し。



ヘリコプターを見れば歓喜の声をあげ




貨物列車に感動し





木々の芽吹きを見つけ



工事中の建物の説明を注視する。




夫との散歩は現実的なことに比べて


母との散歩は二人で空想ばかりする。






コロナ禍になる前

母との散歩は地下鉄に乗り街まで出ていく探検でもあった。



コロナ禍で母は、肺炎になり体力が落ちて、息苦しさからあまり遠出をしなくなり、

退院後はクリニックから駐車場までの距離を歩くのにフラフラとして、

息を切らしていた。




アンタ。

頭と体がチグハグになるもんだよ、歳取ったら。


退院後、


「自分ではぐんぐん歩けると思うのに

足が思う通りに動かずもつれたり、

息が上がってしまうんだがら。」


と説明した母。




母はもう、公園まで来れないのかも知れない。


春になる季節、梅や桜で、わたしたちを楽しませてくれる公園は、わたしと母の散歩コースなのに、

それはもう叶わない夢なのか、


と、諦めかけて



今日はその公園まで歩いて行けた。




お母さん、もうあそこまで行けないって思ってたよねえ。



これなら、毎日鍛えたら、東京まで行けるかも知れないね。




わたしと母は、

今日の体力に希望を持ち勇気凛々になる。



10分歩けばベンチで休む母は

今日は休みなしで往復1時間の散歩をこなした。



途中は小さなブティックにより

春色のチュニックやリュック、

コーヒーカップのセット、ブローチなどにきゃあきゃあと騒いだ。




夫にこの散歩の土産を買いたくて、人気のパン屋さんに並んだ。



お母さん、今度こそ復活だね!!


あんたとまたこんなに歩けるなんて幸せだね。



母といるとわたしはあちこち危険がないか注意して

段差に気を配り、

車に気をつけるうちに

自分の体調は気にならなくなる。


夫がわたしに注いでいる愛情を

わたしが母に注ぎ


母はそれには気が付かぬまま

空ばかり見て

鳥や飛行機や雲や木々を楽しむ。




ただいま〜!


おかえり〜。




何のために生きてるのか?と聞かれたら

こんな風に自然や人の愛情を感じて、

幸せを感じたいから。と答えるだろうな。



過去に思い残すことはなく

今の風を感じて

ありがたいなあ、と思える瞬間のために。








今日は暖かい日。暴風。母は復活。

Meg.