本日3記事目





我が家の小さな庭






去年と違うのは

こんな百合があちこちに咲いたこと。






母がいないことで

こまめにこの小さな庭の草取りが母により行われていたことが
今年生い茂る草花から気がつく。



午前中、ラジオ体操やら筋トレ、おしゃべりに夢中になるわたしは

母が種を蒔いた朝顔の水やりや洗濯をするのをすっかり忘れる。




あ!水やりしてない!

と言ったら


俺、朝と夕方やってるよ〜。


と、夫。




いつのまにかシンクを磨くのも母から夫がやっていたり

朝顔は元気に咲いている。




俺がやってやった。とは言わない。




わたしがいつも後で気がつく。


小さな庭からずいぶんはみ出して気になっていた草も。

朝顔も。



今年はピンクばかり。
紫はこの一本だよ。


午後になりやっと玄関を出たわたしに夫が教えてくれる。





母や夫がこまめに手をかけて
我が家は居心地良く保たれている。




朝ドラ。2日分の録画を見る。

青年は母親を亡くして、また大好きな人を突然失うのが怖いと泣いて

友人たちはお互いを想っている。

妹は姉に拗ねてる。



恋人未満の2人は今日もじれったい。



夫はあの距離の縮め方でいいのだ。という。



そういえば
わたしと付き合う時もゆっくりと少しずつ知り合って
あのじれったい2人のようなやりとりを長らくしたのだった。




母がいない時間になれずにいたのに

もう母がいない時間で生活することに慣れて


2人分の食材を買い
2人分の食事を作る。
2人ででかけ、母のことを気にせず用事を足す。


母がやってくれたいた米とぎを
夜寝る前に気がついて
慌ててやる。



父や母も子どもたちがいなくなった時間にこうやって慣れたに違いない。

わたしがそうなように。


どんなに寂しくても慣れるのだ。




母の病院へ洗濯物を取りに行き
膝、リハビリ、オッケー!
ハート、ハグ♡
いつものやりとりして

母がいない時間に慣れた自分に寂しくなる。


母もすっかり入院生活の規則正しさに慣れ
スケジュールをこなすのが忙しいという。



母が可愛がっていた観葉植物を少し枯らした。

夏、毎日開けていた窓は
1日おきになった。


夕飯の支度は母とのおしゃべりから
アメリカドラマの英語を流す時間になった。



肌の色や文化や言葉が違っても
きょうだい同士、喧嘩の原因は親から愛されたか、否か?

自分が愛される存在か、否か?

幸せや愛情や健康を、
今あるものを失うのが怖い。



みんな違うけど似てるな。と思いながら
2人分の湯豆腐を作った。





Meg.