本日2記事目



絵のことはよくわからないけれど

先日行った美術館で
夫の好きな絵のポストカードをじっと眺めていると

え、、すごい。
と感服している。




わたしは人物画ばかり描いていて、
風景とか建物を描けない。


高校生の時に、
学年で美大、芸大志望がわたし含めて男女五人くらいいて、
初めて画家の先生にデッサンや絵の描き方を習った。



先生は石膏デッサンの基礎から教えてくれたんだけど
その教え方が、
あー!と納得するほどうまかった。


石膏像の、
鼻から頰にかけてのなだらかな丘を
頰が遠くにあるようにあるように描くコツは、


陰影を間近なほどはっきりと、
遠くなる程ぼかしていく。

鉛筆の線で
または木炭の濃淡で。

先生は
遠くに遠くにいくように優しくお願いしながら
0.5センチの距離を
1メートルある感じでみていくよう教えてくれた。


それは
写実的な水彩画にも生かされる。

色がついたら
遠くほど青くなる。


青。



海や空、地球の色だ。



赤や黄色やオレンジだって
遠くになるほど青なのだ。



青は地球の色だから。
そこに吸い込まれてゆく。




東山魁夷は青を描く。




わたしが教わってきた青が
青とはこんな世界があると教えてくれる。



山が湖に映り、
湖の青は、山の青より深い。
深いからわたしはそれを湖だと認識している。

遠くの木々が青に消えてゆく。




夫が19歳の時から眺めた絵を
48歳のわたしがずっとみている。
高校生のわたしと一緒に。




Meg.