わたしの素直な先生は義母である。



と言っても、
新婚当時の23歳のわたしには



長男の嫁は婚家に全て従うべきメソッド全盛期。


田舎の風習の押し付けや
嫌がらせみたいにまで思っていたんです。。






長男の嫁は婚家に従うべき
姑は嫁をいじめるものである
嫁はひたすら我慢するもの



母から受け継いだ
こうすべきを、本気にしたまま結婚。




で、色々勘違いを重ねてしんどくなって、
娘が生まれた後に
腹を割って義母に素直な気持ちを伝えてみてから


義母を
今知り合った年上の友だちのように思ったり
甘えたり
母とは違う愛情をかけて貰ってることを受け取ってみたりできるようになってきた。



意地っ張りな私が
義母の変わらぬ素直さや愛情に根負け。




で、娘が小学生の時にお友だちと色々あり、

私は私で
その事で周りのママ友たちから子育てについて、心配されたり、
わたしのやり方に批判を受けていた時、

しんどくて辛くてモヤザワして、
義母に話を聞いてもらいたくて電話したんです。


お母さん。
めご子にこんな事があって
私はこんなふうにお友達に伝えて
それが上手くいかなくて
今批判も受けてしんどい、と。



そしたら
義母が

ごせやける!!!

お母さん、めご子ちゃんにいじわるする人大っ嫌い!

めんこい孫が意地悪されたら
ごせやける!(腹が立つ)
そんなの友達じゃねえ!

なあ、めぐみちゃん!
そうだべ?




と。


いきなりものすごく怒って

わたしはそれで、
一気にわ〜ん!と泣いた。

ああ、こんなふうに怒ってよかったし、
娘とこうしても良かったんだってハッとした。



それまで聞いてくれた母も夫も
あなたも冷静に、とか
あなたがしっかり、とか
あなたも大変ね。
と言われてたけど
私泣けなかったんです。


義母が
わー!と怒って
わたしうれしかった。

わたしの怒りも一緒にでてくれた。
きらい。いや。
今は話したくない。


そう感じてよくて
そう言ってよかった、と。





そういえばわたしが出産したあとも

めぐみちゃん大しただ!
えらい!
めぐみちゃん頑張った!!
めぐみちゃん大変だったべ?
めぐみちゃんすごいよ!

と、大きな声で言ってくれて
やっぱり泣けた。
ピンクの公衆電話の向こうから
ずっと義母は
孫の様子とか聞かないで
私が元気かどうかばかり聞いた。


わたしは自分が大層なことをした訳ではなく
嫁ならば産まなくてはならないくらいに思っていて

父や母も
いつものディスりコミュニケーションであっさり通り過ぎたわたしの出産を

義母は
めぐみちゃんよくがんばった!!と
びっくりするほど称えてくれたのだ。



義母はいつもわたしがどれだけ大切な存在かを思い出させてくれる。



愛されたなあ、
大事にされたなあ、
色々してもらったなあ

怒ってくれた
泣いてくれた
笑ってくれた。






娘がお昼にお肉を焼いてくれて




それを食べる時、義母が降臨する。


めご子が作った焼肉だから美味しいね〜🌸

めご子が切った玉ねぎだから。
めご子の火加減だから。
めご子がよそってくれたから

めご子だから美味しいね🌸



今日も
わたしが義母からしてもらった愛情のかけ方を
これでもかと目の前のかわいい人に流している。


義母からの素直なバトンリレーで。