若くて丈夫そうなわたしが

外に出たり
1人で何かしようとする時
息苦しくて何もできなくなる。


ちょっと銀行へ、スーパーへ。
娘が熱を出せば歩けば5分の病院へ。


わたしにとってタクシーは
電車もバスもない時にのる贅沢なものから

生活になくてはならない乗り物になった。



1人で何もできないことを
自分が認めるのに26歳から
40歳くらいまでかかった。







わたしができなくなった
スーパーでの買い物や
銀行へ行くことや
役所の手続き。

バスや電車にのることや

幼稚園や学校へ行くこと。


いろんな行動範囲が狭くなり

お家にいれば誰にも迷惑かけなくて済む。



まずはタクシーを使うことを許可することからはじまった。


え?
歩いた方が早いよ?

え?あそこまで?


運転手さんにも
申し訳なくなった。




でも続けてみた。
やってみたら外に出られたわたしが喜んだ。


それから、
有償無償で、
わたしができないことを
誰かに頼みまくる人生となった。


見た目は健康優良おばさんで
いろんなことができないのが恥ずかしくて情けなかった。 



スーパーで具合が悪くなり
青森に住んでいた母に電話をかけ
苦しい、助けて。と訴えたら

母がピシャリと

アンタ!隣に誰かいたら誰でもいいから助けてもって!!

と言った。


知らない人に
具合が悪いと伝えたらお店の人が来てくれて
スーパーの奥で休ませてくれたり
そばについてくれて

病院へ送ってくれたり
家まで送ってもらった。



参観日に行けば
帰りは1人になり恐怖になって
たまたまそばにいた隣のクラスのママさんに
車だったら家まで乗せてもらえませんか?
と頼んだり。


こんな話をすると
1人でどこでも行ける人に


甘え過ぎ。
自分で頑張りなさい。

とお叱りも受けた。



わたしもそっちの考えだったからよおく気持ちがわかって
おっしゃる通り!と思ってた。




で。
背に腹は変えられない。




できないことは頼んで助けてもらう人生になった。




そしてそれが
わたしがお仕事をしてる今も続いてる。


スナックやトークショーは皆がお金をわたしに払い


スタッフのような連携プレーをみせる。


実際ボランティアでやりたい人がたくさんいてくれて
またはお金払ってでもスタッフしたいと申し出てくれる。


1人であちこち行けないわたしの、移動の人件費にお金がかかりすぎ、

ファンの皆さんの有難い申し出で、
2015年からこんな人たちにずっと囲まれて生きてる。



わたしが泊まるホテルまで
メンバーさんが来てくれたり
空港までお迎えに来てくれたり
一緒に電車にのってくれたり
帰りだってホテルまで、
タクシー乗り場まで送ってもらってるのだ。。!



わたしのこうしたやり方を話せば人は驚いたり
そんなことまでしてやりたいの?と思うかもしれない。


でも実際やってると
助けてくれる人が嬉しそうに一緒に外を歩いてくれて
迎えに来てくれて
送り届けてくれる。

そしてこんなわたしをみて

そんな風に生きていいのか、と拍子抜けしたり
安心したりする人もいる。


なんだ。
わたしまだまだマシだわ。となる人もいる笑笑




いま、生で
そんな
ハカハカなわたしの姿を生でリアルにお見せできないデメリットもある笑笑



また皆に会う時は
わたしがハカハカしたり
1人でホテルに帰れないから皆に送ってもらうから
みなさんその時までお楽しみにしてください。。🌺




父の血も流れてるなあ。と思う。
車椅子でなんでもやりたいことを皆に頼む父。

新幹線に乗り東京に行きたい
温泉に行きたい
寿司食べたい
祭りに行きたい


やりたいことを
ただやりたい。と言い

できないことを
助けてほしいという。


賛同したものたちが嬉々として
準備をして夢を叶えたい父を応援する。





え?ワンメーターだけ乗るの?

と言われて
ハイ💕ありがとにゃん💕と返す。


あそこまで行けないの?


ハイ💕そうなんです。
怖いから付き添ってもらえますか?



師匠は父である。
父のようにわたしも軽やかに愛されている。