危なかった
ブログ終わるところだった

お久しぶり
最近忙しくてね投稿サボってしまいました
働いたり酒飲んだりギター弾くことになったり人生相談したりされたりと忙しかったのです


そう
夕方弾き語ってたらいいところがあると拉致られたんです

話しかけてきたのは三十半ばくらいのお兄さん、マヌ

俺ビール飲みたいんだよねーなんて話すと、なら尚更俺についてこいというわけです






いいものたくさんあるよ

なんていうんでね

そんなこと言われたらついていく他道はないですよ芸人としては


ギターを抱え待つこと30分

満員のストリートをトヨタで突っ込んでくるマヌと助席に少年


こんなダイナミックなお迎え
ルパン三世しかできないと思ってた


途中坂道で合法の酒屋でビールの大瓶を2本購入


さらにぐんぐん山道を登り途中で車を降りる

ポツポツとひっそりとした宿屋を横目にどんどんと急斜面な山道を登っていく




そしてたどり着いた一軒の山小屋



こじんまりとしたバーであった

まだ客は少なく数人の白人バックパッカーが酒を飲んでいた


店に着くなり徐にマヌは


ギター弾いて歌え!



えー、、
こんな無茶振り初めてである


僕は幾多の無茶振りを乗り越えてきた自負はある

すべらない話をしろと言われたちゃんと笑わせた
理不尽な戦いで飲めと出された悪酒もちゃんと飲み干した
その後目が覚めたら好きな人の膝枕で目が覚めていた
怖くなってとりあえずラーメン食べに行った




そんな百戦錬磨の俺でもいきなり外国人の前で歌えときたか、、

冷えたビールを一口、俺は腹をくくり適当にスタンドバイミーを歌った

割と受けがいい


次は日本語でカントリーロードを歌う

なんか少し受けた


舐めんな日本人を
耳すまって知ってる?
ジブリはビートルズの次に有名だということは奴らは知らないらしい


気づけば日も暮れどんどんと人が増えてくる
白いお姉さんたちが徐に俺のギターを抱え自国の歌を哀愁込めて歌う


素敵、、






約二週間ぶりの酒はやけに透き通る色

結構よっぱらてたと思う
隣からおすそ分けされる上質な植物


食べ物もカルボナーラとか肉とか豆とか完全にとまるで古代ギリシャの貴族にでもなった気分でした

助席に座ってた少年アルンくんが左隣に、右隣にはボーイッシュな金髪ショートカットの愛嬌たっぷりな素敵なフランス美人

ギターで適当に曲を弾いていると
「その曲好きー」なんてもたれかかるようにボデイタッチをしてくる

もう今夜死んでもいいと思っていた


一通りEU連合の演奏会が落ち着くとマヌが徐に

「こいつは唯一の日本人ギタリストだ、中国人じゃないぜ」

なんてエンタの神様みたいな無茶振り紹介をしてくる


フー!とか
いえあー!とか

やらざるをえない環境に

チラと隣のフランス美人、フランソワーズ・サガンをみると
なんの興味もなくタバコを吸いながら又隣のイケメンと話に花を咲かせていた

シェリー、君だけは応援してくれると信じてたのに


いくしかない
男には行かなければならない時がある
そしてそれは最大のチャンスであり試練でもある


俺は良いを武器に徐にみんなの前に立つ


英語でできる曲などない

ましてやここでthankyo my bloodの曲を歌うほど野暮でもない

上を向いて歩こうに逃げるほど臆病者でもない



そうして俺は考えるも先にギターをかき鳴らしていた


Em G A の順番になんの考えもなしにかき鳴らしていた


そして咄嗟に出た歌詞はこうだった


I can't speak English!!
Because I'm Japanese
But I love music
everybody needs somebody love

思いつく限りの中学英語をチバユウスケさながらにブチ切れながら歌った

正直
結構受けました笑

場の空気的にもなんでもいいから賑やかしがいればいいというのもありましたが



最終的にはDon't look back in angerの大合唱でした
俺は歌詞がわからないので口パク
橋下弁護士に怒られちゃうな



万国共通
本当にありがとうノエル
助かりました


宴もたけなわお後がよろしいようで


閉店時間を迎えみんなぞろぞろと帰り出す


お姉さんにyou can't speak English笑?なんていじってもらったり

音楽は心よ、なんて優しくされたり会計を済ましたのはいいが

問題は帰りだ、、、


徐にマヌが俺についてこいと深夜の山中をずんずん進んでいく、、、

どんどん不安になってくる、、、

脅されんじゃないかとかころされんじゃないかとか犯されるじゃないかとか


俺はwere you going?と聞くと
ビビってんのか!?と笑われた


歩くこと1時間以上、、、

良いなんてとっくに冷めてただの疲労でしかない、、腿パンパン

日本の酒飲み連中も居酒屋がこんな山奥になれば腹も出ずむしろ健康になるだろう


当たり前なことだけど宿には鉄格子がかかり鍵がかかっている


もう諦めてうなだれている階段を賑やかに上がってくるチベット人が(宿の扉は階段を上がる途中にあります)

チベット人うなだれている俺をみるなり、どうした?と聞いてくれた

実は宿が閉まっちゃってえー、、

と言った途端


男はガンガンと鉄格子を蹴りまくり出した

ちよっちょっと、、と言っても止まない


男は酔っていた


しばらくすると寝ぼけ眼な須藤久似の女性が開けてくれた

男はにっこり歌いながら階段を上がっていった

何故か男の分まで謝る俺

須藤久、夜中は裏口から入って!と優しく言ってるが絶対に怒ってる様子


裏口は階段下にあった、確かに空いていた


疲れた、、

朝干した洗濯物か時折ふわりと揺れる

滲んだ汗をよそにベッドに倒れこむ

あの天井睨み胸が騒ぎry



次回 自分との闘い 登頂しか見れない広大な滝
I’m i can't speak English