糖質制限、ロカボのこと | 噺新聞(874shimbun)

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この噺新聞のブログでも糖尿病のことはよく掲示している。

 

劇症1型糖尿病に突然罹患して二十年、この病、膵臓のβ細胞で作られているインスリンが免疫異常などにより組織が攻撃破壊され、体内で精製されているインスリン分泌がまったくでなくなる。

したがって、体外から常にインスリンを投与しなければならなくなり、血糖値は70mg/dL〜140mg/dL内におさまるのが正常だが、この数値より低くなる、低血糖、その数値を超える高血糖を繰り返し、安定する数値を維持することに日々格闘することになった。

このようなことが、糖尿病という病名がついていることなのだ。

 

糖尿病は厳密にいうと、その患者数が九割を超える生活習慣病といわれている2型糖尿病と、ごく少数の1型糖尿病に分かれる。

 

発病前は糖尿病についての知識はほとんどなく、大食漢の相撲取りがなりやすい病気?オシッコが甘〜い匂いがするんだって、だから糖尿、イメージ先行の浅い知識だった。

 

今日届いた朝刊の記事に「ゆるやかな糖質制限のススメ」という二か月ごとシリーズ化している記事が掲載されていた。記事内容は2型糖尿病に発症するための注意する要点などをわかりやすく説明してくれる内容だった。

 

そのひとつは、日本人と欧米人とでは2型糖尿病患者の発症メカニズムや肥満の影響が異なることだ。

欧米系の人種はインスリン分泌能力が高く、糖質の多い食べ物を摂取しても血糖値が上がる前に多く分泌される。体内に入った糖質は脂肪細胞に取り込まれため、太りやすくなる。糖質を多く摂取しても糖尿病を発症しにくいかわりに、肥満になりやすい。

日本人を含む東アジア系の人種はインスリン分泌能力がもともと低く、量が出たとしても分泌が遅いため、肥満になる前に血糖が上昇してしまう人が多い。日本人は糖尿病を発症しやすいといえる。日本人は誰しも糖尿病を発症する可能性があり、決して人ごとではないとのこと。

 

日本人で2型糖尿病を発症する人の半分以上が肥満ではない。体重の多寡は関係なく、「痩せているから大丈夫」は過信で危険と。

 

日本人は糖尿病発症のリスクを抱えている人が多いですが、食事でとる糖質の量をコントロールすれば血糖値を安定させられる。緩やかな糖質制限「ロカボ」に取り組み、生活の質を豊かに保ちながら健康を守ることが効果的と考えると結んでいた。

2024.8.28付け毎日新聞東京本社版朝刊掲載紙面より