amebloを始める前は自分でホームページを作り、好きなことを書いてアップしていた。
その頃はテニスにはまっていて、週末の土日にはクラブへ行き、終日ボールと戯れ、日頃仕事でたまるストレスを日がな一日、ボールを打つことで忘れることを繰り返していた。
週に1回、「今日の心得」、「ときどきテニス」と題し、テニスをしながら感じたことを綴る文、テニスを離れることもあるが、気ままな内容である。
そうやってアップした文をときどき思い返したように読むことがある。
昔の文章である、埃まみれになった文、ちょっとハタキをかけて、皆様にご披露してみたいと思う。
2001/4/21-No.22(戯言おやじぃは:越智 健)
プロテニスプレイヤーの沢松奈生子のコラムがある。東京新聞夕刊の「テニス手帳」だ。400字程度の短文だが、なかなか面白い。最近のコラムのひとつを紹介する。テニス選手にとって日焼けは「職業病」日焼けする選手ほど「強い選手」だ。理由は、テニスは高校野球のようなトーナメント方式を採用している。なので、負けた選手はその日で「さよなら」。勝ち続けると試合数が増え、太陽に当たる時間が増え、強い選手ほど日焼けするという内容だった。
だんだん日差しがきつくなっている。半日コートに立っているとすぐ赤く焼ける。女のひとは化粧をするが、それが日増しに濃くなっていくようだ。日焼け止めローションを真っ白に塗ってコートにたつ親爺もいる。歌舞伎の女形だよこれは。
おやじぃは日焼け止めもせず、帽子もかぶらずコートに立つので、すでに「ガングロおやじぃ」。顔の黒さだけは負けない。
おやじぃの世代はつらい仕事環境の人が多い。仕事先で交わされる会話にも嫌味な視線が加わることがある。日焼け→ゴルフ→会社の金→遊んでいる→くそっ、お前だけいい思いしやがって、と誤解されることが多い。ムキになって「俺はゴルフなんかしない」というのもの大人気無いのでほっとくことにしている。
中吊広告の一文、「17歳より危険な49歳」。この付近の世代は危ないそうだ。身に覚えのある親爺は、心のスイッチをうまく切り替えられるものを見つけて、ストレスに振り回されないことだ。散歩ひとつだって「心」と「身体」の安らぎにとても役立つ。「テニス」ならなおさらだけどね。