今日の心得 「おやじぃの願い」 | 噺新聞

噺新聞

「落語」のこと、暮らしの中にある「噺」についてなどを集めた、噺新聞

amebloを始める前は自分でホームページを作り、好きなことを書いてアップしていた。

 

その頃はテニスにはまっていて、週末の土日にはクラブへ行き、終日ボールと戯れ、日頃仕事でたまるストレスを日がな一日、ボールを打つことで忘れることを繰り返していた。

 

週に1回、「今日の心得」、「ときどきテニス」と題し、テニスをしながら感じたことを綴る文、テニスを離れることもあるが、気ままな内容である。

 

そうやってアップした文をときどき思い返したように読むことがある。

昔の文章である、埃まみれになった文、ちょっとハタキをかけて、皆様にご披露してみたいと思う。

 

01/3/17-No.17(戯言おやじぃは:越智 健)

最近仕事の関係で医薬に関係することが多くなった。医学、医療の情報が洪水のように周りに溢れていて、またその知識も増やさなければならないのだが、門前の小僧とはいかず、門前のおやじぃなので右から左、入れるそばからごそごそ抜け落ちてしまう。アルコール性痴呆症気味の我が頭、脳に悲しい思いをするのである。


そんな医療素人のおやじぃでもふと感じたことがある。マツモトキヨシのような薬局に置いてある家庭薬と違う医科向けの医薬品についてだ。この世界は外資のメーカーが圧倒的に強い。ファイザー、ノバルティスファーマ、アベンティス、ロシュ、グラクソスミスクライン、アストラゼネカ、ふだんほとんど馴染みのない製薬会社だと思う。病院のお世話になると、これらのメーカーの薬が渡されていることがあるだろう。


外資、内資とわず、医薬品メーカーの新薬や、力をいれている医薬品をみると、日本の高齢化社会を見すえた戦略が浮かび上がってくる。骨粗しょう症の治療薬が新発売されようとしたり、降圧新世紀と名をうった循環器の薬が登場したり、高血圧、高脂血症、糖尿病など生活習慣病の薬もにぎやかだ。


そして景気がいまいち不透明。長い長いトンネルから抜け出せない日本経済の中で、うつ病、うつ状態も増えているのだろう。パキシルという、うつ病治療薬も出てきている。この市場はこれから大きいようだ。世の中の動きが敏感に医薬ビジネスに反映している。


生あるものは必ず死を迎える。死ぬ時までは元気で、そして苦しまずポックリ逝くと願う人は多いだろう。おやじぃもその思いは強い。たとえ癌になったとしても苦しまず枯れるように逝ってしまうのなら文句はない。まァ寝込んでも2、3日でご臨終が望ましい。おやじぃの願いは、寝込む直前までピンピンしてクラブのコートに立っている、そしてクラブハウスでがんがん酒を呑んでいるという図だ。


まてよ、このイメージは病死じゃなく事故死になっちゃう。クワバラ、くわばら。