ときどきテニス 「元気が一番」 | 噺新聞(874shimbun)

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amebloを始める前は自分でホームページを作り、好きなことを書いてアップしていた。

 

その頃はテニスにはまっていて、週末の土日にはクラブへ行き、終日ボールと戯れ、日頃仕事でたまるストレスを日がな一日、ボールを打つことで忘れることを繰り返していた。

 

週に1回、「今日の心得」、「ときどきテニス」と題し、テニスをしながら感じたことを綴る文、テニスを離れた内容になることもあるが、気ままな文である。

 

そうやってアップした文をときどき思い返したように読むことがある。

昔の文章である、埃まみれになった文、ちょっとハタキをかけて、皆様にご披露してみたいと思う。

 

平成15年(2003年)7月6日…その3
越智 健

  
『🎶サラリーマンは~、気楽な家業ときたもんだ~』


流行歌に象徴される、こんな時代もあったかと懐かしく思う。
会社は終の棲家、など幻の時代に突入している。
宮仕えを無事終え、年金で次なる人生をゆっくり過ごすなどということも、今ではもう、夢物語だ。


定年を迎えても、仕事を続けなければという「就労派」がいる。
人生二毛作、まだまだこれから、やりたいことを楽しむ「趣味派」もいる。


テニスクラブに集るシニアたちは、圧倒的に「趣味派」。
私が通うテニスクラブは、高齢化しているので、趣味派のシニアが増殖している。


この春先にめでたく
「サンデー毎日」の仲間入りを果たしたシニアがいる。
週一プレーヤーから、ほぼ毎日プレーヤーになり、様子が一変した。
コートより土俵が似合っていたその姿は、すっかり様相を変え、スリム化しはじめている。


テニスにかける時間が現役職業人のその時と逆転した。
球に触れる回数が多いと、おのずからミスが無くなる。
よくボールを拾う。繋ぐ。持続力が備わる。
ゲームをしても安定し、しぶとい。


「ずいぶんスリムになったね。ベルトの穴2、3つ縮まったんじゃないの?」
「ここんとこテニスウエアしか着てないんでね、ベルトの穴?、分かんないね、ガハハハ」


会社人間から「趣味派」への転身。
渇いた喉を癒すビールも、痛風に大敵のプリン体を抑えたマイビール持参。
健康指向のアクティブ派シニアがここにいた。