ふんわりシフォン -92ページ目

Photo 電気の棲みか

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塀越しです。もちろん中には入れません。

門から覗いたら、車がありました~



こんな写真撮ってるのなんて


怪しい奴(;¬_¬)

ですよね、やっぱり

FULL MOON 夜を駆ける 21

どうして虎の言葉が分かるのか。虎が何かして言葉を得たはず。



「虎が話せるのは、人間を食べたからなのね」


『そうだ。奴は子供を殺した人間三人を殺した』


人間を食べて、人間の知恵と言葉を受け継いで話せるようになった。



「…そう。まさかあんたは人間を食べてないでしょうね」



『そんな訳ないだろ』



黒い獣が話すのは少し違う気がした。黒い獣からはまがまがしい気配はしない。とても怖いと思ったけれど、歳を取った獣が賢くなった…そんな感じだ。

虎は目の前がどす黒くなる…そんな気配をしている。


「あたしは、スンホンをどうすることも出来ないの」

自分のなかで誰か悪いのか罪のなすり合いがはじまりそうだった。



人間が、虎の子供を殺さなければ。


虎が人間を殺さなければ。

スンホンが虎に出会わなければ。



どこかひとつ、違っていたなら、わたしは関わりを持つことはなかった。

『子供を助けたいなら、虎を倒すしかない』

黒い獣が、こっちを見ている。

「だってスンホンは…どうなるの、どうなっているの」

ぼんやりと佇むスンホンからは生気は感じられない。虎はスンホンのことも食べたんだろうか。それなら今、目の前にいるスンホンはなんだろう。



『このままずっと人間をおびき寄せるために存在するほうがいいのか』

「いい訳ない…」

それでも自分がなにか手を下すことに、ためらいが生まれる。



「スンホンを助けるには、虎の命を奪うしかないの」

『そうだ』

うまくかわして逃げられたら良かったのに。誰も傷つくことなく…

表現

美しい物を美しいままに

切り取る写真も

被写体を選ぶ

審美眼がある

見えるものを見えるままに


見えるものを写し取る

絵画も

ただ写すだけではなくて

見えないもの

存在しないものさえ

描き出していく

自分の内面を映し出す鏡のように



そして真っ白な画面に

ぽつぽつ文字を落としていく


無い物もあるように

見えないものを作り出すように


髪を撫でる風も

運んでくる香りも色も

自分の中の全て

心の揺らぎも

全て映しだせる



言葉はすごいね

わたしの言葉は

あなたの隣に行って

ちょこんと座り

とんとんと背中をなでて

包み込むこともできる



小さな体で

小さな声かもしれないけれど


いつでも

何処にでも

あなたのそばに駆けていける