ふんわりシフォン -86ページ目

風船かずら

ふくふくと育ち

さやさやと揺れる

袋の中には

夢が詰まっている



風に揺れてる

袋の中には

白いハートが育っている



風船かずらにも

心があって

たくさんの夢を育てているみたい



たくさんのハートを夢で包んで


風船かずらは揺れている

FULL MOON 夜を駆ける 24

しゅるっと風が体を巻いた。

涙でぼやけた目にも、明るい光の球が見える。くるくると球はあたしのまわりを回わって、ぴたりと正面で止まった。



「…覚えておくから。その色も、大きさも」



うなずくように、光の球はその場所で弾み、勢いがついたのか、ぽーんと跳ねあがった。

きらきらと笑うように、かすかに震えながら光は空を目指して上っていった。

許される罪ではないのかもしれない。でもだからこそ、また会える気がした。





この体は埋めてやらなければいけない。けれど重量にしたら二百キロはある体を、あたしが担いでいける訳がない。思案していたら、がさがさと薮が揺れた。

びくりとして振り向くと、熊だった。しかも一匹じゃない…人食い虎の死体を食べさせる訳にはいかない。
あたしの体で、かばいきれるだろうか。じっとりと汗が浮く。



『人目につかない場所まで運んでくれ』



黒い獣があたしと熊の間に割って入ってきた。低い声で熊も答える。

三匹の熊が虎を運びはじめてから、黒い獣に対して疑問が浮かんだ。

「あんたは、何なの」

『獣の王とでも思ってたらいい。説明めんどくさい』


そして獣の葬列に加わった。あたしも慌てて後について行くことにした。

気持ちの真ん中

気持ちはどこにあるのかと問われたら

胸の真ん中を指すでしょう

頭は体を制御する

意識しなくても

呼吸をして

食事を消化、吸収して

赤血球を作りだし

血やリンパを張り巡らせる


ドキン ドキン

体が自分の細胞を守る

細菌から病気から



意識しない体の機能で

わたしは生かされている



のんびりと思索に耽るのも

細胞が血液がわたしを生かしてくれているから



生かされていて

好きなことをできるのは

とても幸せだ



幸せを感じるのは

心で胸なんだよ

あったかくするのも

冷たくするのも

求めるままに