月の裏側で会いましょう 余談
同僚に『Focus Lightさんの顔が好き』と言われたことがあります。あたしもこんな顔になりたかったな~って。綺麗だとか可愛いだとか愛嬌があるとか…何か選ぶ基準があるのだろうけれど、好きと言われたことが単純に嬉しかった。
性格は顔に出ると思っているので、自分の全人格を認めてもらったみたいで、とても嬉しかった。
今まで生きてきた中で、嫌なことがあれば顔をしかめ、苦労したらシワができ、笑っても笑いシワが出来るけど、シワの出来る場所が違うので何のシワわかります。
顔をしかめたり、怒ると眉間のシワだし、笑うと目尻の笑いシワだから。
いろんな経験を、だんだん顔に蓄積していっていると思っているので、わたしの顔を気に入ってくれたのが『好き』だからという選択基準で嬉しかった。
可愛いから好きとか、綺麗だから好き、愛嬌があるから好きとかじゃなくて、単純に好きだからというのが嬉しい。
そんなこともあり、そのことを小説で生かそう!と思いながらずーっと書いてました。
何度も手を入れて書く方法ですね。一度で書ききれなかったことを、何度も見直して補足しながら書いていました。
そして また終わらなかった(苦笑)のだけど。
細やかな気遣いの出来る人なら、きっと初稿で完成度の高いものが出来るのでしょうが、どうもわたしは説明不足なので。今回は言葉の裏側を書いてみたので、まあまあ台詞の間が長いこと長いこと。
なうでちょこっと書こうとしたら長くなったので、こっちにしましたが、なんだか他の人からしたらどうでもいい…みたいな?
週末は好きな方々のブログを見て回ることにします♪
今週は部所の引っ越しがあって、ぷんすか怒りながら仕事してました。直すように言われたレイアウトは、ほんの数ヶ月とさほど変わらないからね。
変えなくて良かったの!
疲労と筋肉痛でヘロヘロでした。
性格は顔に出ると思っているので、自分の全人格を認めてもらったみたいで、とても嬉しかった。
今まで生きてきた中で、嫌なことがあれば顔をしかめ、苦労したらシワができ、笑っても笑いシワが出来るけど、シワの出来る場所が違うので何のシワわかります。
顔をしかめたり、怒ると眉間のシワだし、笑うと目尻の笑いシワだから。
いろんな経験を、だんだん顔に蓄積していっていると思っているので、わたしの顔を気に入ってくれたのが『好き』だからという選択基準で嬉しかった。
可愛いから好きとか、綺麗だから好き、愛嬌があるから好きとかじゃなくて、単純に好きだからというのが嬉しい。
そんなこともあり、そのことを小説で生かそう!と思いながらずーっと書いてました。
何度も手を入れて書く方法ですね。一度で書ききれなかったことを、何度も見直して補足しながら書いていました。
そして また終わらなかった(苦笑)のだけど。
細やかな気遣いの出来る人なら、きっと初稿で完成度の高いものが出来るのでしょうが、どうもわたしは説明不足なので。今回は言葉の裏側を書いてみたので、まあまあ台詞の間が長いこと長いこと。
なうでちょこっと書こうとしたら長くなったので、こっちにしましたが、なんだか他の人からしたらどうでもいい…みたいな?
週末は好きな方々のブログを見て回ることにします♪
今週は部所の引っ越しがあって、ぷんすか怒りながら仕事してました。直すように言われたレイアウトは、ほんの数ヶ月とさほど変わらないからね。
変えなくて良かったの!
疲労と筋肉痛でヘロヘロでした。
FULL MOON 夜を駆ける 48
虎の毛皮はすべすべして、あたしの涙をつるつると落としていく。
まるで、なにも無かったかのように、こぼれた涙は消えていく。
父に促され、後にしたがいながら、あたしはひとつ言い残したことがあったのを思い出した。
『あたし、おじさんの彫り物好きだよ。よく見てたんだ』
弾かれたように、スンホンの父親が顔をあげる。
魔よけであったり、神聖な場所にある彫り物には、華やかなものが多い。
神獣を象ったものや、花、獣、図形を切り出した物など精緻なもので埋め尽くされている。
おじさんは、こんなに呑んだくれるまでは、腕のいい職人だった。今もスンホンの家の柱には魔よけの模様が刻まれている。
その模様があたしは好きだった。良いとか悪い、上手く出来ているとか物に対する評価はいろいろあると思う。だけど、くっきりと引かれた線が潔く伸びていて、何の気なしに目に入ったとしても見入ってしまう。
何か評価するときに、好きだという感情を抜きにして評価できる人はいないだろう。誰だって好みがある。心の奥底の感情を揺さぶる何かが『好き』だという気持ちになる。
「へっ言われるまでもねぇ。おらぁ職人だ」
鼻水をすすりあげるついでに、ぐすりと目をこする。もしかしたら、目にも水があったのかもしれない。
軋む戸を開けて外に出る。
あたしはこの村しか知らない。この村で生まれて、今までこの村で生きてきた。明日も明後日も、おとといみたいに何も変わらない明日が続くと思っていた。
この村で結婚して、子供を育て一生この村しか知らずに生きていくはずだった。
わたしが育った村を目に焼き付けていく。いつでも冷たい水のある井戸や、季節の野菜のある畑、村の中心に向かえば、スンホンやハン、ソウニャの家がある。
季節ごとに果実をつける木に、みんなで登った。
あたしが居なくなっても、あの木はこれからも実を結び、そのやわらかで みずみずしい果実をみんなに分け与えるんだろう。
「…シュウメイ」
聞き覚えのある声に、はっとして顔を向けると、道のはたにソウニャが立っていた。
「シュウメイでしょう…ねえ、そうなんでしょう」
泣き腫らした目が、しっかりとあたしに向けられている。何か言いたげな唇はふるえていて、言葉になりそこなった吐息だけが漏れてくる。
……少し息が早い。
「…ごめんねぇ…シュウメイ解ってあげられなくて。あたしシュウメイが虎に食べられちゃったかと思って大声出して…」
見開かれた瞳は、ぎりぎりまでうるうると涙を盛り上げて何か声をかけたり、触れたりしたら、こぼれ落ちてしまいそうだった。
あたしは頭を横に振った。
「あたしがっ…大声出したりしなかったら…シュウメイは……」
ぐっとソウニャの肩に力がこもる。
『それは違う。あたし達が出ていくのは、その時が来たからにすぎないよ。あたしがこんな姿になったのも、あたしが選んだから。ソウニャが気に病むことじゃないんだよ』
「でも…」
『でもじゃないの』
あたしの言葉に、ソウニャがふっと笑った。子供の頃から何度も繰り返してきたやり取りだから。
「シュウメイだね」
『そうよ。あたしだもの』
まるで、なにも無かったかのように、こぼれた涙は消えていく。
父に促され、後にしたがいながら、あたしはひとつ言い残したことがあったのを思い出した。
『あたし、おじさんの彫り物好きだよ。よく見てたんだ』
弾かれたように、スンホンの父親が顔をあげる。
魔よけであったり、神聖な場所にある彫り物には、華やかなものが多い。
神獣を象ったものや、花、獣、図形を切り出した物など精緻なもので埋め尽くされている。
おじさんは、こんなに呑んだくれるまでは、腕のいい職人だった。今もスンホンの家の柱には魔よけの模様が刻まれている。
その模様があたしは好きだった。良いとか悪い、上手く出来ているとか物に対する評価はいろいろあると思う。だけど、くっきりと引かれた線が潔く伸びていて、何の気なしに目に入ったとしても見入ってしまう。
何か評価するときに、好きだという感情を抜きにして評価できる人はいないだろう。誰だって好みがある。心の奥底の感情を揺さぶる何かが『好き』だという気持ちになる。
「へっ言われるまでもねぇ。おらぁ職人だ」
鼻水をすすりあげるついでに、ぐすりと目をこする。もしかしたら、目にも水があったのかもしれない。
軋む戸を開けて外に出る。
あたしはこの村しか知らない。この村で生まれて、今までこの村で生きてきた。明日も明後日も、おとといみたいに何も変わらない明日が続くと思っていた。
この村で結婚して、子供を育て一生この村しか知らずに生きていくはずだった。
わたしが育った村を目に焼き付けていく。いつでも冷たい水のある井戸や、季節の野菜のある畑、村の中心に向かえば、スンホンやハン、ソウニャの家がある。
季節ごとに果実をつける木に、みんなで登った。
あたしが居なくなっても、あの木はこれからも実を結び、そのやわらかで みずみずしい果実をみんなに分け与えるんだろう。
「…シュウメイ」
聞き覚えのある声に、はっとして顔を向けると、道のはたにソウニャが立っていた。
「シュウメイでしょう…ねえ、そうなんでしょう」
泣き腫らした目が、しっかりとあたしに向けられている。何か言いたげな唇はふるえていて、言葉になりそこなった吐息だけが漏れてくる。
……少し息が早い。
「…ごめんねぇ…シュウメイ解ってあげられなくて。あたしシュウメイが虎に食べられちゃったかと思って大声出して…」
見開かれた瞳は、ぎりぎりまでうるうると涙を盛り上げて何か声をかけたり、触れたりしたら、こぼれ落ちてしまいそうだった。
あたしは頭を横に振った。
「あたしがっ…大声出したりしなかったら…シュウメイは……」
ぐっとソウニャの肩に力がこもる。
『それは違う。あたし達が出ていくのは、その時が来たからにすぎないよ。あたしがこんな姿になったのも、あたしが選んだから。ソウニャが気に病むことじゃないんだよ』
「でも…」
『でもじゃないの』
あたしの言葉に、ソウニャがふっと笑った。子供の頃から何度も繰り返してきたやり取りだから。
「シュウメイだね」
『そうよ。あたしだもの』

