ふんわりシフォン -37ページ目

クレマチス 2

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白い花が咲き終わったら青い花が咲きました。



やっぱり青い花は綺麗だなぁ。クレマチスというと青!そんなイメージがあります。ところが最近はピンクもあるんです。

品種改良されたいろんな花を目にするようになりました。紫陽花も星くずを散らしたようなものや、ふいりのものなどあり季節の花が素敵です。



今年はアネモネについで、スイートピーも育てています。アネモネは花の姿、スイートピーは香りが好きで。あまり目立つ香りではないのですが、仄かな香りが好きです。花屋さんで見かける真っすぐに花だけつけたもののように育ちませんが、やわらかな可愛いらしさがあります。



バラも蕾が色づきはじめました。咲くのが楽しみなこの頃です。

Photo 鉄塔

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某施設に併設された変電所と鉄塔。

鉄塔というとちょっと違うかな?クリーム色の可愛い外観とサイズに惹かれて一枚。

笑い

「おい、瀬波」

呼ばれて振り返る。渡り廊下に続く靴箱の並んだ昇降口だった。

呼んだ相手は、白衣のポケットに腕を突っ込みこちらを見ていた。



「蛍はどうした」

「繁殖分を残して放しました」


「…そうか」

考えるように俯きながら、顎をさする。白いものの混じる無精髭が伸びているのが見えた。

「見つかったか」

何とは言わない。大切に思える人なのか、自分の進む道のことなのか、欠けてこぼれ落ちた何物かを指しているようだった。

「…はい」

それが何であっても気にしないそぶりで、渋沢教授は後を続けた。



「笑ってろよ」



まるで彼女に言うような言葉に鼻白む。

「人間、笑ったほうがいいんだ。怒ったり、泣いたりしてもいい、それで無理矢理でも笑っとけ」



渡り廊下にいる教授に、陰っていた日差しがさして、眩しさに目を細める。
昇降口のひやりとした暗がりからでは表情を伺えなくなる。



「笑うってのはリラックスしなけりゃ出来ないんだよ。お前は力抜いたらいい」

微かに笑みが浮く。

「人を欺くために、笑うんじゃねぇぞ」

彼女が引き出してくれたのは、薄っぺらな笑顔じゃなかった。彼女の姿を思い描くだけで笑みは大きくなる。

この世の中には辛いことだって悲しいことだって、それこそ数えきれない程ある。

「それでも笑えって言うんですか?矛盾してませんか」


「そうだよ。それでも笑ってやるのさ」



「無茶言いますね」



「無茶じゃない。出来るさ。泣いても変わらんだろう?」



笑顔を作れば、心が錯覚をおこす。幸せか?満たされているか?たとえ違っていても笑い飛ばす。

自分の中の力を揺り動かすように、笑えばいい。



「…ありがとうございました」



体を曲げ、頭を垂れる。