ふんわりシフォン -323ページ目

背中


習慣になるほど

心に君がいて

話しかけていて



君に認識されても

心に落ちていかない

言葉



その先は

仕方ないなの

歩く君の服をつまんで

振り向かせてみたい

眠れない夜


仕事で張り詰めた緊張が

大好きなお風呂でも

ぬけなくて

あちこち覗いてみる



大好きなあの人も

もう眠っているね



そばにいれないから

想いはつのる



怒ったり泣いたり

深く深く愛したり

魂を触れ合わせる



あなたの気持ちを

考えずに好きでいることを許してね

こんなに心を占めていたなんて


なくしてしまったら

自分ではなくなってしまうから


心に根を張り

伸びてゆく想いは

どんな花を咲かせるだろう


優しいあたたかい

あの人の笑顔のような花かもしれない

ぐるっぽ 三題小説③

音がくぐもる。
海水に抱かれると安心するのは、母親の子宮を思いだすからだろうか。


潜ってゆく速度は自分できめる。

案内のシンカーに捕まることは許されない。

その場所へは自分でたどり着かなければいけない。

人間は月へと飛びたったが、この海溝の底にたどり着いてはいない。

月よりも遠い場所だ。

そこに潜降していく。



人間の体がどれだけ耐えられるのか。

無理だと言われた60メートルを越え、記録は100メートルを越えた。

選ばれた者しか味わえない世界。

自分はどれだけ潜れるのか。


自信はあった。彼女に会うために特化された感覚。

負ける気はなかった。

フリーダイビングの大会で優勝すれば、賞金がもらえる。

彼女と一緒にいられるようになる。