公園の風景 | きょうだい児で、毒親育ちで、バツイチです。

きょうだい児で、毒親育ちで、バツイチです。

柴田真帆と申します。
アンジェルマン症候群の兄様がいて、
過保護・過干渉の毒母を見送り、
モラハラ&パワハラ夫を捨てました。

 

このクソ暑いのに、我が家の目の前にある公園には子どもたちが集う。

 

で、子どもともオトナともつかないような

中学生や高校生も集ったりする。

 

この前見かけた男子学生ふたりはベンチに座って

ずっとそれぞれのスマホ見てる。

 

そんなん…

家でひとりで観たら良くない?

 

会話もないのだ。

わっちのようなおばちゃんには、いったい何のために

わざわざ公園で、友達同士で自分のスマホ観なくちゃいけないのか

まったく理解できない。

 

わっちもわんこたちの散歩をしている途中だったので

見るとはなしに視界に入って来て

とても困惑した。

 

突然、片方の男子が

 

「うあぁっ!」

 

と声を上げた。

わっち、びっくりして思わず彼の方を見た。

 

多分、スマホでゲームしてたんだね。

友達と一緒に。

 

でも、こんな天気のいい日に

野外で画面見えるのかな。

見えてるんだろうな。

すげぇな、若者。

 

別の日は、わっちが帰宅する時間だから昼過ぎぐらい。

 

高校生と思しき男女ふたり。

 

車庫入れしながら

「試験期間中か何かなのかしら。

早く学校終わったから、いつもの時間まで

公園でデートとか。

あぁもう、若いっていいわねっ」

おばちゃん根性丸出しで思った。

 

ガレージに車を納めて、家に入る前にふと高校生たちを見たら

 

ふたりで別々にスマホ見てるし。

 

何なの。

一緒にいるんだから、ちゃんと対面で喋りなさいよ。

そんなんで一緒にいる意味、あるんか。

 

わっちが引きこもっていた時期は

季節天候に合わせて、わんこたちの散歩時間を変えていたので

いろんな時間帯の公園を見ることになった。

 

ちなみに公園には、いわゆる後期高齢者も集う。

主に午前中である。

 

女性が3,4人

決まった顔触れが決まった時間に集まってベンチに座って

おしゃべりしている。

 

わっち的には、こういうのって大事だと思う。

同じ年代の人たちといろいろ話して

お互いに脳を刺激しあっている。

公園に来るまでは、良いウォーキングにもなるだろう。

 

ただこの井戸端会議の最中に

顔見知りの後期高齢者男性が通りかかると

ちょっと状況は一変する。

 

じいちゃんは挨拶をしただけなのに

会話に引き摺り込まれて

最終的にはベンチに座らされて

両サイドをばあちゃんたちに押さえられている。

もはや逃げようがない。

 

そしてばあちゃんたちの声も、普段より

ちょっと、高くなってる。

 

おもしろいなぁ。

いつまで経っても、オンナなんだなぁ。

 

その傍らを、わっちはわんこたちを連れて通り過ぎる。

 

「こんにちは」

 

まぁいつもの挨拶をするだけなのだが

向こうもなんか、普段の挨拶に一言二言付け加えてきたりして

返答に困ったりもする。

 

そしてばあちゃんたちに包囲されたじいさんは

わっち以上に困惑しているのがわかる。

 

「運が悪かったね…」

と思いながら、わっちは一言二言やり過ごして

わんこの散歩に戻る。

 

老若男女、全世代の色んなものが

見えたり聞こえたりする。

 

今のご時世、ウルサイとか何とか、

問題になったりすることも多いが

 

まぁ確かにウルサイ時もあるが

ある意味、おもしろくもある。

そう思えるのも、わっちにいくらか「余裕」が

生まれてきているのだろう。

 

良い傾向だ。