一応、昨夜は寝たことには寝たが

やっぱり気分が悪いことに変わりはない。

 

兄様の、その抉った傷は大丈夫なんだろうか。

また痒がってないだろうか。

ちゃんと傷のケアはしてもらってるんだろうか。

今日はお風呂の日のはずだけど

沁みたりしてないだろうか…

 

こういう気持ち、あのクソ相談員にはわからないだろう。

 

どうせ時間内に全員お風呂に入れることに必死で

洗い切れてるかとか、流し残しはないかとか

そんなことは考えてもないだろう。

それ以前に入浴介助に加わっているかどうかも謎だが

むしろ加わっていてほしくないとさえ思う。

 

こんなに心の底から腹を立てているのは久しぶりだ。

 

気が付くと兄様のことばかり考えている。

安心して、任せられる気が、もうしないのだ。

 

こういうとき、コロナ禍前なら

時間があればすぐ兄様のところに行けた。

搔き傷だって、そこに神経が集中しないように

つきっきりで手をかけることもできた。

 

「具合が悪くて」「熱が出て」なんて連絡が来たら

月末月初でもない限り、会社を早退してでも施設に行った。

 

そばに付いていて、こまめに水を飲ませたり

のど越しの良いゼリーやプリンを食べさせた。

 

今はもう、何も出来ない。

ただ痛々しい状況を聞いて、気をもむだけだ。

増してや、少しでも早く顔を見たいと

面会予約10分前に突入しても

「まだ時間じゃないんで」

とか言われちゃってる。

 

もはや、わっちの「怒り」が

「怨念」

にまで成長しそうだ。

 

生霊とか飛ばせそうな気がする。

 

…いや…もしかしたら

毒母がもう、何かやってるかもしれない。

 

お仏壇にお線香つけて、事の次第は報告したし。

 

すでにこの世の人ではない毒母が何かやったら

ちょっと、ホントに、

取り返しのつかないことやらかしそう。

 

そうだとしても、わっちは止めない。

 

「だから親じゃなきゃダメなんだ!」

って言われてもいい。

 

ここはラスボス

「毒母」にひと暴れしてもらいたい。