今日は朝から、今にも泣きだしそうな曇天だった。

 

天気予報は曇り。

 

わっちは迷っていた。

今日は、大事な父の命日。

お墓参りに行こうか、家で父に思いをはせようか。

 

何かのときには、雨になるのが父である。

お墓参りに行くとすればわんこたちも連れていくわけで

雨が降ってはお墓でお散歩も出来ない。

 

天気予報は降らないと言っているが

今回はやめておこう。

何となく、思った。

 

昨日、下のコの病院で外に連れ出したりしているし

疲れているかもしれない。

 

と思いながらわんこたちをお散歩に連れ出したら

案の定、降って来た。

霧雨の中、パトロール(散歩)コースを巡回する。

 

帰宅して数時間もしたら、路面はびっしょりになった。

 

今年は来なくていいぞ、ってことか。

 

父は生前、わっちが作った食事にはいつも

「うまいなぁ」

と言ってくれた。

 

お墓参りに行って、買って来た和菓子を供えるよりも

何かわっちが作ったものを食べたいってことなのかな。

 

というわけで今日は、父の好きなさつま揚げも加えて

イカと大根と里芋の煮物を作った。

 

その煮物と、わっちが漬けたきゅうりと春キャベツ

それに、出来合いではあるが

わっちもわんこも初めて食べるサメの竜田揚げ。

一緒に、食べたい。

話のタネにはちょうどいいだろう。

 

いつもは朝に父と我が息子と、毒母の分で

3本お線香をつけるのだが

今日はそのほかに夕方、夕食の3品と晩酌ビールを仏壇にあげ

父の分のお線香を1本だけ付けた。

 

「真帆が作ったのか?

…うまいなぁ」

 

そう言ってくれたら、嬉しい。

 

我が最愛の父に、献杯。