プライベート空間とのお別れ | きょうだい児で、毒親育ちで、バツイチです。

きょうだい児で、毒親育ちで、バツイチです。

柴田真帆と申します。
アンジェルマン症候群の兄様がいて、
過保護・過干渉の毒母を見送り、
モラハラ&パワハラ夫を捨てました。

 

ゲホゲホぜぇぜぇ言いながら

毎晩のように悪態をついていた毒母だが夜になると、

ちょいちょい意識を失いかけているようなときが出始めた。

 

吊り上がっていた目が、虚ろになって

椅子に座っている姿勢が保てなくなって

声をかけても反応がぼんやりしている。

 

毒母は、へにゃへにゃになっているから

ぶっ倒れないように身体を支えるだけでも一苦労だ。

ヘタしたらわっちもろともひっくり返る。

足元にわんこがいたらもう、大惨事だ。

 

一苦労、というかもう、必死である。

布団までの動線にわんこがいないことを目だけで確認して

椅子からゆっくり毒母を下ろして床に座らせて

わきの下を抱えて布団まで引きずっていく。

 

布団に寝せて、しばらく様子を見る。

 

普通に、寝てる。

どういうこと??

 

よくテレビで見るような、

眠気と戦ってる赤ちゃんみたいな、あんな感じになった。

 

仕方ない。

下で寝るか…。

 

わっちは2階から、ずるずると自分の布団を下ろして来た。

これでもう、わっちのプライベート空間は

ない。

 

死刑台に向かうような気持ちで布団を敷いていたら

整えたシーツの上に、わんこが飛び乗ってきた。

 

「今日から、みんな一緒なんだねっ!✨」

 

夜なのに…

わんこの笑顔が、まぶしぃっ…!

 

とりあえず、わっちは飲み直した。

酔っ払えたもんじゃなかった。

 

久しぶりに、ふんわりと酔っ払って

布団に行ったら、わんこがいつも通り

わっちの枕を半分占領してすやすやと眠っている。

 

毒母も、普通に眠っている。

 

いよいよ、終盤に差し掛かっているのか。

明日の朝、冷たくなってたらどうしよう。

ケアマネさんに、まず連絡だな…

 

そんなことを考えて、わっちも寝た。