1日の最後の解放感を求めて「頑張る」ことも
毎晩毒母に執拗に絡まれて、阻まれるようになってきた。
気を緩める時間が、ない。
気力が続かなくなるな。
さて、どうするか。
オッケー、じゃあ
部屋に酒を置いておけばいいんじゃん。
つまみはないが、1階で片付けしながら
何か適当に食べてお腹におさめておけば
飲んでも問題ないっしょ。
すきっ腹に飲んだら体に悪い。
冷えてないビールを飲まされるほどの拷問はない。
ってことで、クーラーバッグと保冷剤を部屋に持ち込んだ。
と言って、そんなに飲めたわけではない。
疲れきっているから、350㎖1本も飲んだら眠くなる。
だが、なんの心配もなく飲めるこの1本が、
わっちにとっては明日の活力だった。
上のわんこは、わっちが2階に行く時間をわかっていて
意地でも付いてくる。
甚だしいときは、階段下でうたた寝してでも待っている。
言葉が通じないはずのわんこが、
どうにかして2階に一緒に行こうと努力しているのが
わっちとしては嬉しくもあり、痛々しくもあった。
何度となく死んでやろうかと思って
その度に兄様の顔がチラついたが
そこに加えて上のわんこまでもが参入してきた。
そうね。
兄様とあんたたちを置いて、
わっちだけラクには、なれないなぁ…
もう、やるしかないよなぁ、ここまできたら。
朝はエナジードリンクを流し込んで1日カラダを持たせて
夜はビールと抗うつ剤と安定剤を飲み
上のわんこの寝息と体温で、安心して眠る。
心身ともに健康とはかけ離れた状況だった。